皆さんの飼っているハムスターは元気ですか?
ペット飼育では定期的な健康チェックを行うことで、病気の予防や早期発見につなげることができます。治療費節約できてペット、飼い主ともにメリットがあります。
では、もしも飼育しているハムスターが突然痩せた場合どのように対処すれば良いのでしょうか?
一見、元気に見えるからといって放置してはいけません。その理由をご紹介します。一見、元気に見えるからといって放置してはいけません。その理由をご紹介します。
ハムスターが痩せる主な原因
脂肪が付きやすく毛量が多いハムスターは、多少の体重減少があっても見た目が変わることは変わりません。
明らかに痩せている場合には健康面で何らかの問題があると考えられます。ハムスターが痩せたり体格が変わる理由として多く報告されるのが以下の4つになります。
- 環境への警戒、ストレスを感じている
- 夏バテによる体重減少
- 老化によって痩せる、衰える
- 怪我や病気によるもの
環境への警戒、ストレスを感じている
ハムスターが痩せる原因の1つに、飼育環境への警戒心やストレスが挙げられます。
何世代にも渡り人間に飼育されてきたハムスターですが、元々は自然界において捕食される側の生き物です。そのため、少しの環境変化にも強いストレスを感じて身を守る行動を取るのです。
例えば、ペットショップで購入したばかりの個体は新しい環境や慣れない餌、匂いに強い警戒を示します。これにより食べる量が減って痩せるケースは珍しくありません。
フードの摂取量に不安を感じる方は、ひまわりの種などハムスターが進んで食べる餌を与えると良いでしょう。
餌を食べない時の対処法はこちら
夏バテによる体重減少
夏場など気温の高い環境下でハムスターが痩せた場合には、夏バテや熱中症が疑われます。
個体差や飼育環境により差はあるものの、ハムスターの適温は18度から26度程度とされています。
ハムスターを含めとする多くの動物には汗をかいて体温を下げる機能が備わっていないため、暑さ対策をしない状態で気温が上がると体調不良に陥るのです。
夏バテによる食欲低下や脱水症状が命に関わるケースもあります。
夏場はエアコンをつけたりひんやりグッズを設置するなど対策しましょう。
老化によって痩せる、衰える
寿命が1年半から3年程度と短いハムスターには、1歳を超えたあたりから老化の現象が見られます。
食欲低下や脱毛、活動時間の減少といった人間同様の変化が起こり、それにより痩せるケースは珍しくありません。また、免疫力が低下し病気にかかりやすくなるなど生命維持に関わるリスクが増加するので注意が必要です。
高齢になっても痩せる事なく元気に動き回る個体もいるので、老化のサインを見逃さないよう注意深く観察していく必要があります。
怪我や病気によるもの
ハムスターは怪我や病気をしやすく、それにより命を落とす可能性も高い生き物です。昨日まで元気だったハムスターが突然痩せたり動かなくなった場合には、健康上の理由が考えられます。
ハムスターによく見られる怪我としては、喧嘩での出血、落下や飼育用品に挟まることによる骨折、内臓破裂があります。
一方、かかりやすい病気には腫瘍や細菌由来の膿溜まりなどがあります。
これらの怪我や病気によって、食欲不振や脱水症状、消化不良が起こり突然痩せる原因となるのです。
ハムスターが痩せたら病院に連れて行くべき?
飼育しているハムスターに突然痩せる、体重が減少するなどの変化があった場合には動物病院に連れて行くべきです。
多くの小動物は、天敵に狙われるのを避けるために弱っている姿を隠す習性があります。そのため、普段と変わらない元気な姿に見えても体内では病気や怪我が進行している可能性があるのです。
症状が出てから対応しても間に合わないケースが多いので早めに動物病院を受診しましょう。
自然治癒に期待して放置するのはおすすめできないよ。
ペットとして飼われてきたハムスターはデリケートなんだ。
ハムスターの健康を保つポイント
ここからは、ハムスターの健康状態を保つために覚えておきたい3つのポイントについて解説していきます。
いずれも手軽に実践できることなので習慣付けると良いでしょう。
- ケージはこまめに掃除する
- ハムスターには適した食べ物を適量与える
- 温度、湿度管理に気をつける
ケージはこまめに掃除する
ハムスターは病気に弱い動物のためケージや給水ボトル、餌入れなど、細菌の繁殖しやすい場所は定期的に掃除する必要があります。
1〜2週間に1回は掃除を行い、その際に汚れた部分の水洗いや拭き掃除をします。(ケージ内をアルコール除菌した後は、急性アルコール中毒を防ぐためアルコール成分をしっかり飛ばしてからハムスターを入れてください。)
ケージ内に尿が溜まって汚れている場合にはハムスター用のトイレを利用しても良いでしょう。
ハムスターには適した食べ物を適量与える
人間とその他の動物とでは消化、吸収できる食べ物に違いがあります。
適さない食べ物を接種することで消化不良やアレルギー反応、呼吸困難、などが起こり死に至るケースも珍しくありません。そのため、ペットには正しい餌を適量与える必要があります。
例えば、ハムスターが食べてはいけないものとして
- ネギ
- ニラ
- にんにく
- チョコレート
- 糖分や塩分、油分の多いもの
- 頬袋に付いて取れなくなるもの
などが挙げられます。
ハムスターが何でも食べるからといって、いろいろなものを与えるのは危険です。
十分な知識がない方は『与えて良い食品なのか、どれくらい食べさせて良いのか』を事前に調べましょう。
温度、湿度管理に気をつける
ハムスター飼育では、急激な温度変化や湿度の高い環境を避ける必要があります。
小動物は体積に比べて表面積の占める割合が大きいため、外の温度に影響されやすい性質があります。そのため、熱い環境では熱中症や脱水症状になりやすく、反対に寒い環境では疑似冬眠に陥りやすいのです。
また、ハムスターは本来、乾燥した地域の生き物で湿度の高い環境には適応できません。細菌やカビによって病気になる可能性が高いです。
不安がある方は温度計を設置してこまめに管理しましょう。
ハムスターの健康チェックを習慣づけよう
このページでは、ハムスターが急に痩せる原因や対策、体重変化が見られた際の対処法について解説しました。
ハムスターは販売価格が安くペットとして手頃に思われがちですが、意外にも飼育の難易度は高い動物なのです。骨折、腫瘍、熱中症など、怪我や病気をしやすいハムスターを飼ううえで日々の健康チェックは欠かせません。
- 体重
- 毛並み
- 目脂、目の輝き
- 歯や爪の長さ
- 糞の色、尿の匂い
- 餌や水分の摂取量
- 運動量
などの細かな項目を確認します。
健康管理と飼育環境の見直しでハムスターが元気に過ごせるよう配慮し、急に痩せるなどの変化が見られた際には早めに動物病院を受診しましょう。
ハムスターのダイエットについてはこちら
是非コメントを残していってください!
生後半年くらいのゴルハムの女の子です。先月まで順調に体重が緩やかに増えて113gでした。
今日体重をはかったら先週よりも10g減って75gになっていて、見た目も小さくなってました。
腫瘍があるかどうか、外見ではわかりません。活動自体は元気に走り回ってます。
でもなんとなくイライラしているのか噛み付くことが多くなりました。一番懐いてる私に流血するほど噛んできます。
ここで教えてもらったので病院に連れていこうと思います。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
1ヶ月間で38gの体重減少は非常に気になりますね。
突然の体重減少には様々な理由があり個人で判別するのは難しいです。そのため、動物病院の受診という判断は正解だと思います。
もしよろしければ、ハムスター飼育をされている方々に向けて病院での診断結果と治療法をお教えください。
ハムちゃんの健康を心から願っています。
ゲージの掃除の時に毎回
体重を測っていますが
10gほど体重が減ってしまいました。
年齢は1歳半ぐらいです。
コメントありがとうございます
年齢的にも老化が始まる頃ですね。
食事の量が減ると思いますので、通常のペレットを食べないようでしたらシニア用と混ぜたりキャベツなどの野菜と共に与えてみてください。
減少前の体重がどのくらいだったか教えて頂けるとより詳しくアドバイスできると思います。
減少前は
124gでした。
ハムスターの種類は
ゴールデンハムスターです。
餌の食べる量は減少前と
変わらないです。
ゴールデンハムスターなど大型の種類では数ヶ月で10グラムほど減る事もあります。
ただ、短期間で減少するのは珍しく、危険なケースも考えられるので動物病院の受診をおすすめします。
2歳4ヶ月のハムちゃんを飼育しています。
2週間前からご飯を残すなぁ、あんまり起きないなぁと思ったら、今日になって大きく毛が抜けてる箇所があったことを発見。
温度管理などは気をつけていたのですが、ショックです…。
半年くらい前に病院に連れて行った時酷く怯えていたので、病院に連れて行くのは躊躇していたのですが、明日大急ぎで病院に連れて行く予定です。
コメントありがとうございます
2歳を超えた高齢ハムちゃんですので何があるか分かりません。
容態が急変してすぐに命を落としてしまうこともあるので、病院で原因をはっきりさせる事が大切です。
他の飼い主様の参考となりますので宜しければ原因や処置、先生からのコメントをお教えください。
家のジャンガリアンハムスターも58から42までやせました家のマッシュわいつもゲージのそばにいるときわいいけどいないときわ手をゲージのなかにいれたら毎回凄いいきおいで走ってきます
コメントありがとうございます。
特に問題はないかと思いますが、心配でしたら病院を受診してみてください。
ゴールデンの女の子1歳3ヶ月です。体重が先週より10g減って、明らかに小さくなってます。
そして、何故か水を沢山飲みます。
ご飯はしっかり食べていると思うのですが(お野菜も新鮮な物を喜んで食べてます)ウンチの量が減ったように感じます。
ちゃんと病院で診察してもらった方がいいでしょうか?
コメントありがとうございます。
高齢ではありませんので病気やストレスが考えられます。
体重の減りが続いたり他の変化が見られた時には病院に相談されると良いと思います。