ハムスターを飼育していると敵と見なされて嫌われてしまうことがあります。
ハムスターに一度嫌われてしまうと再び仲良くなるのは難しく、ずっと嫌われたままの飼い主も少なくありません。
これまで懐いていたハムスターが警戒心を抱くようになった時、そこにはどんな理由があるのでしょうか?
このページでは、ハムスターと仲良くなりたい方、嫌われてしまった方のためにハムスターに嫌われない関わり方や嫌われてしまった時の対象法を紹介します。
ハムスターに嫌われた時の仕草・行動とは?

では、まずは飼い主に警戒心を抱いているハムスターの仕草について紹介します。以下のいずれかに該当している場合、ハムスターに嫌われている可能性があります。
- ギーギーと鳴く
- お腹を見せて威嚇する
- 飼い主がいると巣箱から出てこない
- 飼い主から逃げ回る
- 手を出すと強く噛まれる
これらの様子が見られた場合にはハムスターに嫌われる接し方をしていないか確認し、原因を取り除く必要があります。
嫌われ方にも度合いがあり、多少威嚇されるものから激しく威嚇し鳴き続けるものまで様々です。一度「嫌われてしまったかも」と感じたら早めに対処することをお勧めします。
次にハムスターに嫌われる接し方を紹介します。
ハムスターに嫌われる接し方とは

ハムスターに一度嫌われてしまうと、再度仲良くなるのにはかなりの時間がかかります。警戒心を抱かれないためにも嫌われてしまう接し方を紹介します。
ハムスターに嫌われる接し方は以下の5つです。
- お迎え時に触りすぎる
- 不意に触る
- ハムスターの死角や上から触る
- 大きな音や強い匂い
- 巣箱に触る
- 寝ているハムスターを起こす
お迎え時に触りすぎる
ハムスターに嫌われる接し方のひとつにお迎え時の触り過ぎがあります。
ハムスターのお迎え時には「たくさんお世話をしたい」という気持ちになるでしょう。
しかし、生活環境の変化したハムスターは初めて見る景色や匂いに警戒して大きなストレスを感じています。この間にたくさん触ってしまうと、飼い主を敵と見なしてしまうことがあるのです。
ハムスターをお出迎えした時には、1週間ほどは触らないようにしてください。生活環境に慣れてリラックスできるとハムスターの方から自然と餌を求めて寄ってくるようになります。
油断しているハムスターに不意に触る
ハムスターに嫌われてしまう2つ目の行動として、ハムスターが油断しているときに不意に触ることが挙げられます。
例えば、寝ている時や食事中、疲れて休んでいる時など警戒心が薄くなっているときに急に触ろうとすると、驚いて逃げてしまいます。
この時、ハムスターは恐怖と強いストレスを感じています。
ハムスターに嫌われないためには、飼い主から触れるのではなく餌などを手に乗せてハムスターから寄ってくるの待つのがお勧めです。
一度手に安心感を抱けば、自然と集まってくるようになります。
ハムスターがフリーズ(目を開けたまま動かない状態)した時の対処法はこちら
ハムスターの死角や上から触る
ハムスターに触れる際、死角や上から触ると驚かせやすいので注意が必要です。
自然界で弱い立場に位置するハムスターには天敵から身を守る本能があり、人間に飼育されていたとしても死角から急に現れた物には驚いて生命の危機を感じます。
人に慣れていないハムスターに高い位置から手を出してしまうとジージー鳴いて威嚇することがあります。
対策として横開きのケージなどを購入するとハムスターを驚かせずに触ることができます。
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大きな音や強い匂い
ハムスターに嫌われてしまう行動に、大きな音や速い動きがあります。
ハムスターは視覚が優れていない代わりに聴覚、嗅覚が発達した生き物です。
まず、聴覚についてですがハムスターは人間には感じ取ることのできない周波の音や小さな音も聞き取ることができます。このハムスターに対して大きな音を出すことでストレスを感じさせてしまいます。
嗅覚についても同様で、ハムスターは人間に感じ取ることのできない匂いもかぎ分けることができます。ハムスターの苦手な匂いは個体によって様々ですが、香水の匂いが嫌いであったり、手を洗った後の石鹸の匂いが嫌いだったりします。
ハムスターに触る際には、大きな声を出さないよう注意して臭いのない手で触りましょう。
巣箱に触りすぎている
縄張り意識の強いハムスターは、自分の巣箱に触られることを嫌がります。
巣箱を頻繁に掃除したり、開閉式の巣箱を頻繁に開けているとハムスターに嫌われてしまうかもしれません。
頻繁に巣箱を開けてしまうと、ハムスターに安心できない場所と認識されてしまいます。一度危険を感じた巣箱にはなかなか入ってくれない個体もいるので、巣箱の掃除回数は少なめで極力そっとしておきましょう。
また、子育て中のハムスターの巣箱を触って人間の匂いをつけることで、危険やストレスを感じた親ハムスターが子供を食べてしまうことがあります。
寝ているハムスターを起こす
ついついやってしまいがちですが、嫌われる行動の1つに寝ているハムスターを起こすことが挙げられます。
ハムスターを飼い主の生活音で起こしてしまったり、遊びたくて睡眠の邪魔をしてしまうとハムスターに嫌われるかもしれません。
特に睡眠中に触ろうとすると危険を感じてひどく嫌われる可能性があります。ハムスターは本来、自分の安心できる場所で眠る生き物です。巣箱の中や床材の下、時には巣箱の外など場所は様々ですが、睡眠をとる場所は外敵がいなくて安心できる場所に限られます。
この場所に置いて寝ているハムスターを驚かせてしまうと、ハムスターに天敵だと認識される可能性があります。
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一度嫌われたハムスターと仲良くなるには

ここまでで、ハムスターに嫌われてしまう行動とその対処法を紹介してきました。では、もしハムスターに嫌われてしまった場合には、再び仲良くなることができるのでしょうか?
ここからは一度嫌われてしまった飼い主がハムスターと仲良くなるためのポイントを紹介します。モンスターと仲良くなるためには以下の3つのポイントを押さえておくと効果的です。
- しばらくはそっとしておく
- 自分の匂いに慣れてもらう
- 手で餌をあげる
- 寄ってくるまで気長に待つ
ハムスターに嫌われてしまったら、一度時間をおいて警戒心を解かせましょう。極力触ったり覗き込んだりせずに餌や水の交換、掃除だけを行うようにしてスキンシップの回数を減らしてください。
極力触ったり覗き込んだりせずに餌や水の交換、掃除だけを行うようにしてスキンシップの回数を減らしてください。そこからハムスターをお迎えした当時のように少しずつ飼い主の匂いを嗅がせてたり手で餌をあげることで距離を縮めていきましょう。
これらのスキンシップを時間をかけてゆっくりと行うことで、一度ハムスターに嫌われてしまったとしても再びやり直すことができます。
かける時間はハムスターの性格によって様々ですが、警戒心の強い子でも数週間から1ヵ月ほどかけてゆっくりと慣らせば心を開いてくれます。
ハムスターに嫌われないためには?

ハムスターに一度嫌われてしまうと、再び仲良くなるためには多くの時間が必要となります。個体によっては二度と心を開いてくれないこともあるため、嫌われないよう接し方に注意する必要があります。
嫌われにくい接し方について要点をまとめたものが以下になります。
- 時間をかけて慣らす
- ハムスターから寄ってくるのを待つ
- 睡眠、食事を邪魔しない
- 巣箱を触りすぎない
- 速い動きや大きな音、強い匂いを避ける
- 上から触らない
ハムスターによって、食事中に触っても問題がなかったり上から手を出しても驚かない子がいたりと性格も様々です。
このページでは、考えられる様々な原因を挙げてきましたが、その全てが必ずしも他の方のストレスにつながるとは限りません。飼育しているハムスターの性格や普段の様子を見て、どういった行動が嫌いなのかを見極める必要があります。

原因を早めに取り除いてあげてね!
是非コメントを残していってください!