ハムスターが巣箱の外で寝ている姿を目にしたことはありませんか?
これは『野良寝』と呼ばれる行為で、ハムスターの警戒心や飼育環境など様々な理由により見られます。
では、野良寝をするのにはどういった理由があり、健康に影響を及ぼす可能性はあるのでしょうか?
このページでは、ハムスターがケージの外で寝る理由や問題がある場合の対策方法、おすすめの飼育用品について解説しています。
ハムスターが野良寝をする4つの理由とは?

警戒心が強く臆病なハムスターは、本来であれば巣箱の中に隠れて寝るはずです。
そんなハムスターが野良寝という無防備な姿を見せるのには、以下の4つの理由があります。
- 飼育環境に安心している
- ケージの中が暑い
- 飼育用に危険を感じている(安心できない)
- 病気・怪我、高齢のため弱っている
飼育環境に安心している
ハムスターが飼育環境に危険を感じていない時に野良寝をする事があります。
これはケージ周辺に天敵となる生き物や危険な音、匂いがなくリラックスしている状態で、ハムスターにとってストレスの少ない飼育ができている証拠です。
ケージ内の温度や汚れ具合、周囲の刺激に配慮できている様であれば良い野良寝と見なしても良いでしょう。
ただし、警戒心の強さには個体差があり、リラックスしていても野良寝をしない子もいるので、隠れて寝るからといって飼育方法が悪い訳ではありません。
ケージの中が暑い
夏場など暑い時期に野良寝をしている場合、ケージ内の温度が高すぎるのかもしれません。
ハムスターは体温調節が苦手な生き物のため、暑い時には冷たい場所に身体を押し付けるような形で寝て熱を逃します。
丸くなって寝ることの多いハムスターが、背中を上にしてペタっと広がるように寝ている時には室温が高すぎないか確認しましょう。
ハムスターの適温は20℃〜25℃程度であり、30℃近くになると熱中症や脱水症状のリスクがあります。
エアコンやひんやりプレートを使い温度調整を行いましょう。
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飼育用品に危険を感じている(安心できない)
巣箱や飼育ケージ、ホイールなど飼育用品に危険を感じている時に野良寝をする事があります。
例えば、お迎え直後のハムスターは慣れない飼育用品の匂いに警戒して床材の上で寝る事があります。
また、他のハムスターに使っていた飼育グッズを与えると「おうちの中に敵がいる」と、危険を感じて飼育用品から離れた位置で寝てしまうこともあります。
慣れない飼育用品に警戒している場合には、時間経過と共にストレスが減るのでそれほど心配する事はありません。
病気・怪我、高齢のため弱っている
病気や怪我、高齢により弱っているハムスターが、隠れることを辞めてしまい野良寝をする事があります。
体力低下によって寝床を作る力が残っていなかったり、危機感が鈍くなるために隠れずに寝るようになってしまうのです。
また、高齢のハムスターには認知症により普段とは異なる行動を見せる事があります。
飼育しているハムスターが怪我や病気を患っている、元気がないなど、心配があれば動物病院に相談しましょう。
ハムスターの野良寝は辞めさせるべき?
ケージが暑い場合や怪我や病気がある場合を除いて、ハムスターの野良寝を辞めさせる必要はありません。
ハムスター飼育をしていると、ケージの隅で眠っていたりトイレやホイールの上で寝る姿を見る事があります。
警戒心の弱い個体は場所を選ばずに寝てしまうので、隠れないで寝るからといってそれ自体が異常という訳ではありません。
ハムスターが不快を感じているようであれば原因を取り除き、安心しているようであればそっとしておきましょう。

ハムほしのもちもホイールの上で寝てしまいます。
リラックスしていると、どこでも眠ってしまう子はいるので必ずしも野良寝が悪いということはありません。
ハムスターの野良寝についてまとめ

このページでは、ハムスターが巣箱から出て眠る『野良寝』について、原因や改善するポイントについて解説しました。
・ハムスターが野良寝をする理由
ハムスターが野良寝をするのにはリラックスの様な良い理由のほか、ケージが暑すぎる場合や慣れない環境に警戒してる、怪我や病気、高齢のためなどのネガティブな理由もあります。
なぜ野良寝をしているのか、適切な飼育ができているか検討してみると良いでしょう。
・野良寝は辞めさせるべきか?
ハムスターが野良寝をする理由は様々で、中には改善が必要なケースもあります。
特に飼育環境が暑すぎる場合、命に関わる危険があるので暑さ対策グッズを使用したりエアコンを活用して快適な環境を作りましょう。
また、生命維持に関する重大な原因がある時には身近な動物病院への受診がおすすめです。
野良寝を通してハムちゃんの健康と飼育環境を見直してみてください。
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