ハムスター飼育の魅力に多頭飼いがあります。複数のハムスターが集まって暖を取ったり寝ている姿は飼い主にとっての癒しになります。ハムスター動画に影響されて多頭飼いを試みる人も多いようです。
しかし、実際のところ多頭飼いは難易度が高く、多くの飼い主が失敗しています。多頭飼いを成功させるためにはどのようにすればよいのでしょうか?
このページでは、ハムスターの種類ごとに多頭飼いを成功させるためのポイントをご紹介します。ハムスターにストレスや怪我を負わせないためにもしっかり覚えておきましょう。
ハムスターの多頭飼いとは?

ハムスターの多頭飼いとは、1つのケージに2匹以上のハムスターを飼育する方法です。
複数のハムスターで同じ飼育用品を使用するためハムスター同士が互いに警戒心を解いていなければなりません。
ハムスターはもともと警戒心の強い生き物ですが、種類によっては縄張り意識が強いため多頭飼いが難しくなります。ハムスター同士が互いに縄張りを主張し合うことによって、ストレスを感じたり喧嘩で怪我をしてしまうこともあります。
最悪の場合、命を落としてしまうこともあるため成功しなかった時には、諦めることも大切です。まずは、ハムスター同士が互いを敵とみなさないためにも多頭飼いを成功させる知識を身につけておきましょう。
多頭飼いのできるハムスターとは
そもそも多頭飼いのできるハムスターにはどういった種類がいるのでしょうか?複数飼いに向いており、多頭飼いが成功しやすいハムスターを確認しておきましょう。
- ロボロフスキーハムスター
- ジャンガリアンハムスター
- その他のハムスター
ロボロフスキーハムスター
ロボロフスキーハムスターは、体調5センチ前後の小型のハムスターであり、最も多頭飼いのしやすい種類です。元々、複数で行動する性質があるためハムスター同士はすぐに仲良くなります。ロボロフスキーハムスターであれば多頭飼いも成功することでしょう。
ロボロフスキーハムスターは、多頭飼いのしやすい種類ですが、人には慣れにくい特徴があります。触ったり手乗りにすることが難しいため観賞用のハムスターとしておすすめです。

初心者には飼育の難しい品種ですが、多頭飼いのハードルは非常に低いです。70%から90%の確率で成功します!
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターも多頭飼いに成功しやすい品種で、飼育方法によっては血の繋がりのない相手でも一緒に暮らすことができます。
しかし、ジャンガリアンハムスターは、赤ちゃんの頃は縄張り意識が弱く多頭飼いが容易ですが、成長するとともに縄張り意識が目覚めて喧嘩をすることがあります。縄張り意識の強い個体が含まれていると複数飼いは成功しづらいため、穏やかな子だけを一緒にしましょう。
個体にもよりますが、時間をかけて慣らしていくことで複数飼いを成功させることもできます。
その他のハムスター
多頭外の成功しやすいハムスターは、上でも紹介したロボロフスキーハムスターとジャンガリアンハムスターになります。その他にも複数飼育できる種類は存在し、ドワーフハムスターの多くは2匹以上で生活することができます。
反対にゴールデンハムスターは縄張り意識が強いため2匹以上で飼育は成功しないと言われています。これらの種類は、基本的に1匹で飼育するのが理想とされており、無理に引き合わせることで喧嘩や共食いをすることがあります。
多頭飼いを成功させたい方は飼育するハムスターの品種を考えるようにしましょう。
多頭飼いを成功させるポイント
次にハムスターの多頭飼いを成功させるためのポイントを紹介します。複数での飼育を成功させるためのポイントは以下の3つです。
- 複数飼いになれた個体を購入する
- 対面には時間をかける
- 慣れない頃は目を離さない
複数飼いになれた個体を購入する
ハムスターの複数飼いを成功させるポイントの1つに複数飼いになれた個体を購入する方法があります。
ペットショップで他のハムスターと同じケージに入れられていた個体は複数での生活に慣れていることが多く、新しい環境でも多頭飼いがしやすいです。
また、多頭飼いを成功させる最も簡単な方法に同じケージで飼育されていた複数の個体をまとめて購入する方法があります。既にお互いを認識しあっているハムスターを購入するため喧嘩の確率が低くなります。
ただし、ペットショップで販売されているハムスターは生後1〜3ヶ月程度で縄張り意識が弱いため、飼育しているうちに喧嘩を始めることもあります。
対面には時間をかける
ハムスターの多頭飼いを成功させるポイントの2つ目に時間をかけてゆっくりと対面させる方法があります。
ハムスターは非常に警戒心が強く、新しい匂いのする者には恐怖や不安を感じます。相手が人間であれば敵わないと判断して姿を隠しますが、相手が自分と同じサイズのハムスターであれば積極的に攻撃を仕掛けます。
ハムスター同士が怪我をしてしまうこともあるため、はじめの頃はすぐに引き合わせず、互いの存在を認識させるようにしましょう。
異なるケージで飼育している2匹を引き合わせる場合にはケージ同士の距離を近づけてお互いを認識させたり、ケージの外で合わせてみるのがおすすめです。
ハムスターを対面させた時には、目を離さないよう注意しましょう。

我が家のもちとちょこをお見合いさせた際には、それぞれの床剤を交換して匂いに慣らしていました。
慣れない頃は目を離さない
ハムスターを同じケージで飼育できるようになったら多頭飼いの成功は目前です。
多頭飼いを成功させるための3つ目のポイントは、同居し始めたハムスターから目を離さないようにすることです。同居したてのハムスターは、餌を奪われた時やお互いを認識した際に急に喧嘩をしだすことがあります。
それまで仲良くしていたのに急に喧嘩をして片方が傷だらけになってしまうということが頻繁に起こります。
ハムスターが多頭飼いに慣れない頃はできるだけ目を離さないようにし、大きな音や鳴き声が聞こえた際には喧嘩をしていないかチェックしましょう。
多頭飼いの注意点
このページでは、多頭飼いの成功しやすい品種、多頭飼いを成功させるポイントを紹介してきました。適切な手順を踏んで時間をかけながら挑戦すれば複数のハムスターを同じケージで飼育できるようになります。
ただし、必ずしもうまくいくとは限らず、多頭飼いでは注意すべきことがいくつかあります。
- 無理に引き合わせない
- 増やさないよう注意する
無理に引き合わせない
ドワーフハムスターは、多頭飼いに向いており複数での飼育に成功しやすい品種です。
しかし、ハムスターにも個性があり、個体によっては他のハムスターと暮らせないこともあります。ハムスターの縄張り意識が強いとわかったときには無理に引き合わせないよう注意しましょう。
相性の悪いハムスター同士を近づけたままにしておくと喧嘩や共喰いの原因となります。
増やさないよう注意する
ハムスターの多頭飼いでよくある失敗が、ハムスターが繁殖してしまい数が増えることです。
ハムスター飼育経験のある方は、ハムスターの繁殖力の強さを知っているため性別ごとに別々のケージで飼育しています。しかし、知識の浅い方の中にはオスとメスを同じケージで飼育してしまい、飼い切れないほどに増やしてしまう人もいるようです。
無計画に繁殖させてしまったハムスターは、里親に出したり貰い手を探す必要があります。飼い切れないほどに増やさないよう注意しましょう。
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