ハムスターの健康を保つ上で体調管理は欠かせません。
病気や高齢では命を落とすリスクが非常に高くなるので、体調の変化には早めに気づいて対応する必要があります。
では、ハムスターの健康はどのように管理、維持すれば良いのでしょうか?
このページでは、ハムスターの健康管理の仕方、体調不良のサインについて解説しています。
ハムスターを長生きさせるには健康管理が大切
まずはハムスターを飼育する上で健康管理がいかに重要か確認しましょう。
一般にハムスターの寿命は2年〜3年と言われますが、病気や怪我により短命になるケースは少なくありません。
そんなハムスターの体調不良としてよく見られる症例には、以下のようなものがあります。
- 細菌感染による下痢、脱毛、消化不良
- 飼育環境による熱中症、擬似冬眠
- 年齢や遺伝子由来の腫瘍、腹水
上記はほんの一例ですが、いずれも症状の度合いによっては死に繋がる危険があります。
ハムスターなどの小動物は異変が見られてから重症化するまでの期間が短いため、気づいたら手遅れというケースは珍しくありません。
しかし、定期的な健康チェックを行い、体調不良のサインに気づくことができれば予防や早期治療に繋がります。
下の体調不良のサインを覚えて、いざという時に備えましょう。
ハムスターの体調不良を見分ける5つのサインとは?
次にハムスターが健康を損なった際に見られる体調不良のサインを5つ紹介します。
ハムスター体調不良のサイン①『毛並みが悪い、艶がない』
0歳~1歳程度の若いハムスターの毛並みが突然悪くなった場合、それは体調不良のサインかもしれません。
ハムスターは頻繁に毛繕いをする生き物のため、健康な状態であれば毛並みは整っており艶があります。
老化が始まる1歳半頃までは体毛もあまり減りません。
しかし、毛がボサボサだったり脱毛が見られるのであれば、毛に糞尿が付いていたり細菌感染により皮膚トラブルに陥っている可能性が考えられます。
毛並みは目視でも確認できるので毎日見てあげてください。
ハムスター体調不良のサイン②『食欲不振、活動量の低下』
細菌感染や怪我により弱ったハムスターは体力を温存するために活動量が減少します。
また、それに伴いフードや水分の摂取量も少なくなるので体調不良のサインとして簡単に見分けることができます。
消化器官に問題があると栄養をうまく摂取できず、非常に危険な状態に陥ってしまいます。
餌の減りや運動の様子も簡単に見ることができるので毎日チェックしてあげましょう。
ハムスター体調不良のサイン③『排泄物の匂い、色』
ハムスターが体調不良に陥ることで、下痢や血尿、普段より濃い尿を出すなど、排泄物に変化が見られることがあります。
中でも多いのが下痢で、水分の摂りすぎであったり消化器官の不調、細菌や寄生虫感染によるものまで原因は多岐に渡ります。
排泄物はハムスターの健康を管理する上で大切なチェック項目なので、糞尿の色が見やすい明るめの床材を使用するのがおすすめです。
新聞や土の床材を使用している方も多いですが、ハムスターが高齢になったり「最近元気がないな」と感じたらペーパーチップ、ウッドチップの床材に変えて排泄物を観察してみてください。
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ハムスター体調不良のサイン④『体を揺らしてふらふら歩く』
老化前の若いハムスターが体全体を揺らしながらフラフラと歩くのは体調不良のサインである可能性が高いです。
熱中症や細菌感染、怪我などにより歩行に障害が出ていると、いつもとは違った歩き方になります。
高齢のハムスターは背中を丸めて体を揺らしながら歩くようになるのですが、若い個体でこの行動が見られたら要注意です。
ハムスター体調不良のサイン⑤『巣箱から出てこない、警戒心が強まる』
ハムスターが巣箱や床材に隠れて出てこなくなった、警戒心が強まり噛みつくようになったなどの変化が見られたら体調不良を疑いましょう。
自然界で弱い立場にある小動物は弱った姿を見せると天敵から狙われる危険があります。
そのため、身を守る目的で隠れたり攻撃的になる事があるのです。
飼育している中で性格が変わり臆病になる事もあるのであるので、ハムスターの変化が体調不良のサインなのかよく観察してください。
ハムスターを健康に飼育するためのポイント
次にハムスターを健康に飼育するために覚えておきたい3つのポイントについて解説します。
ハムスターを健康に飼育するには①『適切な温度と湿度を保つ』
ハムスターの飼育環境は適切な温度(20℃〜25℃程度)・湿度(40%〜60%)を保つことが大切です。
高温下では熱中症や脱水症状、低温下では冬眠のリスクが上がります。
また、湿度が高いと細菌やカビが繁殖しやすく体調不良の原因となってしまいます。
湿潤温度計を使用して、自宅の環境がハムスター飼育に適しているか確認してみると良いでしょう。
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ハムスターを健康に飼育するには②『フードはペレットを与える』
ハムスターの健康を保つため、フードはペレットと呼ばれる人口飼料を与えましょう。
ひまわりの種やミックスフードには価格が安いうえにハムスターの食いつきが良いといったメリットがありますが、主食として与えてしまうと、脂肪分を取り過ぎてしまい肥満に繋がります。
また、摂取できる栄養が偏り内臓に負担がかかります。
種子類はおやつ程度に留め、主食はペレットにすることが大切です。
ハムスターを健康に飼育するには③『ケージの掃除は頻繁に行う』
ハムスターを病気から守るために欠かせないのが定期的な掃除です。
頻繁に全ての床材を入れ替える必要はなく、排泄物で汚れたり濡れた箇所をこまめに掃除する程度で十分です。
ケージ内で細菌やカビが繁殖しないよう汚れや水分を取り除きます。
床材を変えたり飼育用品を綺麗にする大掛かりな掃除は週に1回〜2回程度行えば問題ありません。
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ハムスターの体調不良のサインを見つけたら
このページでは、ハムスターが体調不良の際に見せる5つのサイン、健康に飼育するためのポイントについて解説しました。
万が一、自宅のハムスターが体調を崩した時には早めに動物病院を受診しましょう。
当記事でも解説しましたが、ハムスターなどの小動物は体調を崩してから重症化するまでの期間が非常に短いです。
加えて、怪我や病気を隠そうとする性質があるため元気そうに見えてしまうこともあるのです。
「気づいた時には遅かった」なんて事にならないよう、小動物を取り扱っている最寄りの動物病院を調べておくと良いでしょう。
また、緊急の場合や受診すべきか迷った場合には、病院に電話するのもおすすめです。
応急処置の方法や受診の必要性を教えてくれる事があります。
是非コメントを残していってください!
お世話になっております。
1年3ヶ月のジャンガリアン♂です。
お迎え時は、約40gでだいたいその体重をキープしていました。
が、今日計ったら38g…
最近食も細くなっています。
(ペレットや野菜は好きみたいです。以前好きだったヒマタネやオーツ等は食べなくなりました。)
ゲージから出すと、動き回りますが、ゲージから内では寝ている時間が多いです。
歳をとったから?でしょうか…?
それとも、病院へ行った方が良いのでしょうか…?
よろしくお願いいたします。
PS
以前教えていただいた、老齢用のペレットは購入し、届くのを待っている状態です。
コメントありがとうございます。
体重40gのハムちゃんでしたら2gほど軽くなるのは珍しくありません。
年齢や暑さ、活動量など何らかの理由により僅かに体重が減ったのでしょう。
急激な変化ではありませんので、余程のことがない限り病院は受診しなくても良いかと思われます。
また、シニア用のペレットを与えるとタンパク質が少ない分、少し体重が減る事もあります。
ただし、これは適正な重さになるだけですので心配しなくても大丈夫です。
ハムスターの体重管理は健康維持に欠かせない習慣です。
ぜひ今後も続けてください。
そして万が一、急激な変化があった際には病院を受診してください。
ハムほし様
お世話になっております!
お忙しい中、ご返信をありがとうございました!!
そうなのですね!
40gからの2g減は、かなり大きなマイナスかと思い込んでいたので安心しました!!
受診の件もありがとうございます!
ここ2日ほど、わりと巣箱から出てきて、手を差し出すと寄ってきてくれるようになりました!!
エサはあまり食べませんが…
老齢用のペレットも届いたのですが、まだ与えてなくて…
この食欲がなくなってきたタイミングで、少しずつ今のペレットに混ぜつつ与えた方がよいですか??
毎回質問ばかりで申し訳ありません…
よろしくお願いいたします。
ハムちゃんが元気そうで何よりです。
シニア用ペレットは食いつきが悪いことも多いので少しずつ混ぜて与えるのが良いと思います。
お世話になっております。
1年2ヶ月のジャンガリアン♀です。
今朝顔を見たら、左目下にぷくっとしたできものが…
それほど大きくないのですが、放っておいて治るものでしょうか??
落ち着きがない子なので、何かにぶつかったのと思ったのですが、そうでもなさそうで…
床材にすっぽりくるまって寝るのが好きなようで、その床材が目に入った?とかかなぁと…
アドバイスをお願いいたします。
コメントありがとうございます。
その腫瘍が細菌や怪我による腫れであればさほど心配はありませんが、悪性の腫瘍ですと自宅での治療は難しいです。
ハムスターは腹水など腫瘍ができやすいので、一度動物病院で詳しくみてもらうと良いと思います。
ハムほし様
お世話になっております。
ご返信ありがとうございました!
腫瘍…
目の下なので、人間で言う、ものもらいのような、問題性のないできものかと軽く考えておりました…
よく食べよく動き、お迎えした時から健康そのものの子でしたので、そんなこと考えもしませんでした。
ただのできものだと良いのですが…
明日、受診してみようと思います。
いつもありがとうございます!
我が家では目の横に腫瘍ができてしまった子もいますので獣医師に見てもらわない事には判断はできないです。
怪我の可能性もありますので、問題ないと判断されましたら経過を見るのもひとつの手だと思います。
また経過を教えてください。
お世話になっております。
昨日、診てもらってきました。
デキモノとのことで、腫瘍の可能性は低いと言われました。(潰したら、脂肪?が出てくるでしょうみたいなことを話していました。)
デキモノが当たって結膜炎を起こしかねないので、眼薬を処方され様子見となりました。
前述したように落ち着きがない子なので、眼薬がなかなか入らず悪戦苦闘です…
それから、以前相談させていただいていた、ジャンガリアン♂(お迎え時からセキをしていた子です。)も、少し前に診てもらいまして、いつもの薬を処方されて飲んでいます。前とは違い、しっかり飲ませているからか、セキは多少しておりますがめちゃくちゃ元気です!
食欲もあるし、動き回るし、車もやるようになりました!
色々アドバイスをありがとうございました(^^)
引き続きよろしくお願いいたします!!
ご報告ありがとうございます!
腫瘍の可能性は低いとの事で何よりです。
顔の腫瘍が肥大化すると、とても可哀想な姿になってしまうので安心しました。
ハムちゃんの目薬は難しいですがコツを掴むと手早くできるようになります。
頑張ってください!