ハムスターは学校で飼うのに向いている?懐きやすい種類、飼育の注意点とは

ハムスターを飼う

命の尊さや命を扱う責任感を学ばせるために、飼育小屋でうさぎを飼ったり教室内で金魚やハムスターなど小さな生き物を飼育している学校は多いです。

学校で生き物を飼育した経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

特に小さな子供たちから人気なのが、見た目が可愛らしく活発なハムスターです。

そんなハムスターを安全に飼育するために、このページではハムスターの生態から飼育の基本情報、学校で飼育するときの注意点を紹介しています。

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ハムスターにはどんな種類がいるの?

子供の手に乗るハムスター

まずはハムスターの種類や基本的な特徴について確認しておきましょう。

ハムスターは、齧歯目ネズミ亜目ネズミ科ヒゲネズミ亜科に属する生き物で、そこからゴールデンハムスター属とヒメキヌゲネズミ属に分けられます。

・ゴールデンハムスター属

ゴールデンハムスター属は、一般に『ゴールデン系』と呼ばれ、ゴールデンハムスターやキンクマハムスター、長毛・短毛ハムスターなど大型の品種が属しています。

小型のハムスターに比べて丈夫なため学校で飼育しやすい種類ではありますが、噛む力も強いので懐かないとお世話に手を焼くことがあります。

・ヒメキヌゲネズミ属

ヒメキヌゲネズミ属は、一般に『ドワーフ系』と呼ばれ、ジャンガリアンハムスターやキャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスターなど比較的小さな品種が属しています。

小型の品種は体温調整が上手でないため、エアコンや専用グッズを使用して温度管理を行う必要があります。

学校で飼育しやすいハムスターの種類とは?

こちらを見つめるハムスター

ハムスターは品種によって、見た目や性格、必要な餌の量、飼育用品が変わってきます。

学校で飼育するのであれば性格が穏やかで人に懐きやすいゴールデンハムスターやキンクマハムスター、ジャンガリアンハムスターがおすすめです。

反対にロボロフスキーハムスターやプディングハムスター、キャンベルハムスターなどの品種は臆病で懐きにくいので、飼育するハムスターが観賞用かスキンシップを取れるのか確認が必要です。

また、飼育するハムスターのサイズによって必要な飼育用品が変わってきます。

大型のハムスターには大きめのホイール、ペレットが必要になり飼育費用も高くなるので予算に見合った種類を選びましょう。

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ハムスター飼育で得られるメリット・デメリット

仲の良いハムスター

次にハムスターを飼育することで得られるメリットとデメリットについて解説していきます。

飼育を始めてから後悔することがないよう以下の5つの特徴を確認してきましょう。

ハムスターを飼うメリット・デメリット
  • 見ていて癒される
  • 費用がそれほどかからない
  • 可愛がると懐いてくれる
  • 飼育難易度が高い
  • 怪我や病気を受診できる病院が少ない

見ていて癒される

ハムスター飼育のメリットの1つ目として、可愛らしさゆえに見ていて癒される点が挙げられます。

品種ごとに魅力は異なりますが、愛らしい見た目や仕草、活発に動きまわっている姿を見て癒される人は多いものです。

ネズミのような見た目からハムスターを敬遠する人も多いですが、可愛らしいと感じる方であれば飽きることなく飼い続けることができるでしょう。

費用がそれほどかからない

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ハムスター飼育のメリット2つ目として、費用の安さが挙げられます。

ハムスターを飼育するにあたって支払う初期費用は、生体の購入額1,000円〜2,000円、飼育セットが付属したケージの購入額2,000円〜6,000円、餌代、床材(マット)代で5,000円〜10,000円程度になります。

毎月の飼育費用は保険に入っていない場合、餌代と床材代のみで1,000円前後と非常に安いです。

ケージ等の飼育セットを所持している場合には、生体の購入費用のみで済むため2,000円から飼育が始められます。

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可愛がると懐いてくれる

ハムスター飼育のメリット3つ目としては、ハムスターが懐いてくれる点が挙げられます。

飼育する品種にもよりますが、ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターなど比較的温厚な種類は、自ら寄ってきたり手に乗ってくれるようになります。

また、飼い主の声や匂いを覚えて、名前を呼ぶだけで出てきたり近くにいるだけで巣箱から顔を出すこともあります。

ハムスターが懐くかどうかは元々の性格や飼育の仕方に左右されるため、懐かなかったとしても可愛がってあげましょう。

飼育難易度が高い

ハムスター飼育のデメリットとしては、飼育難易度の高さが挙げられます。

ハムスターは人間によって飼育、繁殖が行われてきた生き物のため非常にデリケートです。

体温調節がうまくできなかったり、天敵を危険な物と認識できない、細菌やウイルスに感染しやすいなど、しっかりと環境を整えないと命を落とすリスクがあります。

ハムスターを飼育するのであれば温度は適温とされる20℃〜25℃を保ち、ケージ内は湿度が上がらないよう配慮する必要があります。

また、日光に弱いため直射日光が当たらない位置にケージを設置して脱走経路をなくす必要があります。

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怪我や病気を受診できる病院が少ない

ハムスター飼育のデメリット2つ目として、体調を崩した際に受診できる病院の少なさが挙げられます。

ハムスターは他の動物に比べて体が小さく、体調を崩してから症状が進むまでの時間が短いため、受け入れ可能な動物病院が限られてしまいます。

また、ハムスターの受診が可能な動物病院であったとしてもロボロフスキーハムスターなど小型の品種は受診できないケースがあります。

ハムスターなどの小動物は、弱い姿を見せないよう死のギリギリまで病気や怪我を隠す癖があります。

飼育を始めるのであればハムスターの受診可能な動物病院を調べておくと良いでしょう。

ハムスターは学校飼育に向いていない

ハムスター飼育の画像

ここまでで、ハムスターの基本情報から飼育のメリット・デメリットを確認してきました。

人間に様々な恩恵をもたらしてくれるハムスターですが、学校で飼育することでハムスターにとって良くないことが多く起こるのです。

ハムスターが学校での飼育に向いていない3つの理由を確認しておきましょう。

ハムスターが学校飼育に向いていない理由
  • 夜行性で昼間は寝ている
  • 非常にデリケート
  • 繁殖力が高く増えてしまうことがある

夜行性で昼間は寝ている

ハムスターが学校飼育に向いていない理由の1つとして、夜行性の習性が挙げられます。

ハムスターは夜行性であるため昼間に睡眠を取り、夕方から朝方にかけて活動します。

学校飼育の場合、昼間に子供たちがハムスターを起こして遊ぶことになるため、ハムスターにとってストレスの環境になってしまいます。

ストレスにより毛が抜けてしまうと皮膚病のリスクが上がる、胃腸の不調から下痢になると栄養失調の危険が伴うなど、様々なデメリットがあるので昼間は起こさないのが理想です。

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非常にデリケート

ハムスターは非常にデリケートな生き物で強く握ったり少し高めの位置から落下させるだけで命を落とす可能性があります。

小さな子供は力加減がわからなかったり生き物をおもちゃのように扱うことがあるため、簡単にハムスターの命を奪ってしまう可能性があります。

また、細菌やカビなどの繁殖にも弱いことから飼育を怠るとすぐに死んでしまう生き物でもあります。

頻繁に掃除を行うのはもちろんのこと、温度も20℃〜25℃を保ち快適な環境を提供する必要があるのです。

繁殖力が高く増えてしまうことがある

ハムスターが学校飼育に向いていない理由の3つ目にハムスターの繁殖力の高さが挙げられます。

これは、1つのケージで複数匹のハムスターを飼育する場合にオスとメスが一緒にならなければ大丈夫です。

しかし、仮にオスとメスの区別を間違えて同じケージで飼育してしまうと、1回の繁殖で4匹~10匹前後の子供が生まれるため多くのケージや引き取り先の準備が必要となります。

妊娠から出産にかけてのハムスターは非常に神経質になるため子供たちが触ろうとすると危険を感じ、生まれてきた子供を食べてしまうこともあります。

学校でハムスターを飼育するためには

快適な温度で生活するハムスターの画像

では、学校でハムスターを飼育するためにはどのようなことに配慮すれば良いのでしょうか。

ハムスターにとって快適な環境を提供できるよう、学校教諭ができる事は以下の3つです。

学校でハムスターを飼育するためのポイント
  • 快適な環境を整える
  • ハムスターに触る時間を決める
  • 土日や夜間は教師が面倒を見る

快適な環境を整える

ハムスターを飼育するのであれば、まずはハムスターにとって快適な環境を整えることから始めてください。

上記で解説しましたが、ハムスターの適温とされる温度は25℃〜26℃です。

適温から大きく外れると熱中症や脱水症状、疑似冬眠の可能性が高まり、命を落としてしまうことがあるため注意してください。

また、ケージは直射日光の当たらないところに設置し、細菌やカビが繁殖しないよう湿度を低く保ってください。

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ハムスターに触る時間を決める

ハムスターは夜行性の生き物であるため、昼間に眠り夜間に活動します。

学校が開かれる時間帯はハムスターの寝ている時間帯と重なるため、頻繁に起こすとハムスターにとってストレスとなります。

構いすぎによるストレスが溜まると、ハムスターの毛が抜けたり生活リズムが狂って食欲がなくなったりします。

ハムスターを学校で飼育するのであれば、子供たちに触らせる際には時間を決めて、その他の時間にはケージから出したりケージを突いたりしないよう規則を決めると良いでしょう。

土日や夜間は教師が面倒を見る

学校でハムスターを飼育するのであれば、土日や夜間、長期休業中など世話をする生徒がいない時間帯は教師が面倒を見るべきです。

特に、夜間は気温が下がるため寒い教室に置きっぱなしにするとハムスターが疑似冬眠(仮死状態)に陥ってしまう可能性があります。

また、土日にハムスターを放置するのも禁物です。

「餌を多めに与えれば大丈夫だろう」と安易に考える人もいますが、そういった安易な気構えの方は繊細なハムスター飼育に向いていません。

ハムスターの留守番についてはこちら

学校でのハムスター飼育について

手に乗るジャンガリアンハムスター

このページでは、ハムスターの基本情報から飼育のメリット・デメリット、学校での飼育が向いていない理由、学校で飼育する場合に教諭がするべきことについて紹介してきました。

ハムスター飼育には様々なメリットがある一方、デリケートな生き物であるが故のデメリットが多くあります。

特に、学校でのハムスター飼育がおすすめできない理由が以下の3つです。

  • ハムスターの習性が夜行性である
  • 非常にデリケートで温度管理、病気・怪我に弱い
  • 繁殖力が高く増えすぎることがある

知識のないままに飼育を始めると生き物に可哀想な運命を辿らせることになるので、まずは飼育する側がしっかり勉強しておく必要があります。

命を教材として、その大切さを学ばせることも重要ですが、教材となるハムスターにも人間と同等の命があることを忘れないでください。

ろぼ
ろぼ

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