ハムスターを手に乗せた際に「爪が長い」と感じた経験はありませんか?
ペットとして飼育されているハムスターは、自然界で生きる他の動物に比べて手を使う機会が少ないため爪が延びやすい傾向にあります。
ハムスターの健康を保つために爪とぎの必要性、適切な長さを保つためのポイントについて解説します。
ハムスターの爪とぎは必要なの?

爪とぎはハムスターの健康を保つために欠かせない習慣です。
ハムスターを始めとするげっ歯類の多くは一生に渡って爪が伸び続けるため、適度に削らないとどんどん伸びていってしまいます。
ただし、伸びるスピードも決して速くはないため頻繁に手先を使用する環境で飼育すれば、自然と爪も削れて適切な長さが保たれます。
ハムスターの爪をとぐ方法は様々で、ハムスターが穴を掘ったり走り回ることで自然とすり減ります。
爪が伸びすぎてしまうとハムスターが手先をうまく使えなかったり怪我をする原因となるため、普段から手先を使わせる飼育環境を用意しましょう。
ハムスターの爪とぎができる飼育環境
ここからはハムスターの爪とぎが自然と行われる飼育環境について紹介します。ハムスターに手足をしっかり使わせ、運動させることが大切です。
- 木製のおうちを使う
- ホイールを設置する
- 床材は多めに入れる
- かじり木を設置する
- ハムスター用のトイレを設置する
- お散歩も効果的
木製のおうちを使う
ハムスターの爪とぎにおすすめなのが、木製のハウスです。
ハムスターの家には木製で、ハムスターがかじったり登ったりできるものがあります。ハムスターがおうちを登ったり歩きまわることで自然と爪がすり減るため、木製がおすすめです。また、木製のおうちには通気性が良いなどのメリットもあります。
反対に、プラスチック製や陶器製の家は表面がツルツルしており摩擦が少ないため爪が削れにくくなっています。購入の際には注意しましょう。
ホイールを設置する
ハムスターの爪とぎで効率的なのがホイールの設置です。
ハムスターがホイールの上を走るときに爪が擦れ、自然と短くなっていきます。ホイールはプラスチック製で摩擦が少ないのですが、ハムスターは運動量が多いため設置しておくだけで自然と爪とぎに繋がります。
ホイールを設置しないとハムスターの運動量が減るので、爪とぎ以外の効果も兼ねて設置しておくと良いでしょう。
床材は多めに入れる
ハムスターの飼育ケージに床材を多く入れることで、ハムスターの爪とぎを促進することができます。ハムスターは床材に餌を隠したり潜って眠る習性があるため、床材を多めに入れておくことで積極的に爪を使うようになります。
夏など暑い時期に床材を多くすると熱中症の危険があり、おすすめできませんが、その他の季節であれば少し多めに入れてみると良いでしょう。
使用する床材は、木のチップがおすすめです。紙製のものは柔らかいため爪とぎ効果が薄いです。アレルギー反応が起こらなければ木製の床材を使用してみてください。
かじり木を設置する
ハムスターが伸び続ける歯を適切な長さに保つために使用されるかじり木ですが、爪とぎとしても効果を発揮します。ハムスターがかじり木をかじる時、手足を使って肌を抑えるのですが、この時にわずかに爪がすり減ります。
1回1回の効果は微々たるものですが、継続することで程よい爪とぎとなります。かじり木はハムスターの歯を削ることもできるので用意しておくと良いでしょう。
個体によってはかじり木を使わないこともあるので様子を見て与えてください。
ハムスター用のトイレを設置する
ハムスター用のトイレを使用している方は、トイレに多めの砂を入れることでハムスターの爪とぎを行うことができます。ハムスターは砂を掘ったり掻き分けて潜ったりするのが得意です。トイレ砂をあまり入れない場合には、ハムスターが爪を使う機会も少なくなりますが、砂を多めに入れておけばハムスターが頻繁に手先を使うようになります。
こちらは、他の方法に比べて爪とぎ効果は薄いですが、ケージ内の衛生環境も維持できるでのおすすめです。
お散歩も効果的
ハムスターをケージから出してお散歩させることでハムスターの運動量を増やし、爪とぎを促進させる方法があります。ハムスターをお散歩させる場合には、ハムスターがどこにいったか分からなくならないよう専用のサークルを使いましょう。サークルの中にハウスやホイール、給水器、寒い時期にはヒーターを設置して放っておくだけなので非常に手軽です。
また、ハムスターのお散歩を指せている人の中には、誤って踏み潰してしまったという事故を経験した人もいます。こういった悲しい事故を防ぐためにもハムスター用サークルは持っていて損のないアイテムです。
それでも爪が伸びてしまったら
このページでは、ハムスターの爪に関する情報や爪とぎが自然と行われる飼育環境について紹介してきました。ハムスターの運動量を増やし、自然と手先を使わせる生活をさせれば取り分け爪とぎに力を入れる必要はありません。
また、多少爪が伸びていても直接的に怪我に繋がることもないので心配もありません。放っておくと知らぬ間に爪が短くなっていることもあります。
しかし、それでもハムスターの爪が伸びすぎてしまったり、生活に支障をきたしているようであればペットショップでカットを依頼しましょう。費用も数千円で済むので早めに対処をしておくと良いです。
ハムスターが快適に過ごせるよう指の先にまで気をつかってみてください。

たくさん運動できる環境が大切なんだね!
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