小動物の寿命は人など大型の生き物より短いことで知られています。
ハムスターについても例外ではなく、お迎えした数年後には必ずお別れが待っています。
大切なハムスターと悔いなくお別れするために、飼い主として最後にしてあげられることはあるでしょうか?
このページでは「ハムスターの最後にしてあげられること」をテーマにペットとのお別れの仕方、ペットロスの防ぎ方を紹介しています。
ハムスターの寿命はどのくらい?
まずはハムスターがどのくらいの期間生きるのか確認しておきましょう。
一般にハムスターの寿命は2年〜3年ほど、長生きする個体では4年ほど生きる事もあります。
ただし、これは健康に生きた場合の数値であり、実際には病気や怪我で命を落とすこともあります。
加えて、品種改良により生まれたブルーサファイアハムスターやカラーハムスターは遺伝子的に弱く、病気のリスクが高くなります。
生後1年半〜2年ほどで老化が始まることを考えると、元気なハムスターと触れ合える期間は短いのかもしれません。
ハムスターの最後が近いサインとは?
次に、寿命を迎えるハムスターが見せる仕草や老化のサインについて紹介します。
ハムスター飼育経験の少ない方でも簡単に見分けられるポイントとして、以下の8つが挙げられます。
- 毛並みがボサボサで艶がない
- 体が痩せて骨が浮き出ている
- 背中が曲がっている
- ふらふらと歩いている
- 餌を食べない、消費量が減る
- 活動量が減る
- 寝ている時間が増える
- 腹水や腫瘍による膨らみが見られる
以上は、体調不良や病気、寿命が近いハムスターが見せる変化の一例になります。
(怪我や病気、遺伝子由来の突然死については事前に見分ける事ができないため除いています。)
ハムスターの老化による仕草、見た目の変化については以下のページをご覧ください。
ハムスターの最後にしてあげられること6選
ここまでで、ハムスターの寿命や最後が近い時の変化について紹介しました。
可愛いペットとのお別れは寂しいですが、飼い主として心残りがないよう接するのが一番です。
下記では、ハムスターの最後にしてあげられることを6つ紹介しているので、実践できそうなものがないか検討してみてください。
ハムスターの最後にしてあげられること①『美味しいフードやおやつをあげる』
ハムスターに食欲があるでしたら、普段は与えない美味しいペレットやおやつをあげるのは如何でしょうか?
美味しいフードであれば、老化や病気により食欲が落ちた子でも沢山食べて適正体重に戻るケースもあります。
ただし、体の弱ったハムスターは消化機能も衰えているので、脂質やタンパク質が多いものは負担になってしまいます。
できるだけシニア用フードを与えるようにして、それ以外は少量ずつ与えるようにしてください。
ハムスターの最後にしてあげられること②『スキンシップをとる』
飼い主によく懐いている子には、沢山触ってあげるのがおすすめです。
スキンシップを取りながら腫瘍や腹水、怪我といった異常がないかチェックしてあげましょう。
ハムスターが亡くなってから「もっと触っておけば良かった」と後悔する飼い主は多いです。
感謝を伝えながら触れると良いのかもしれません。
ハムスターの最後にしてあげられること③『ケージの外を散歩させる』
ハムスターに動き回る元気があるなら、ケージから出して自由に散歩させてあげるのは如何でしょうか?
多くのハムスターは一生のほとんどを狭いケージの中で過ごします。
自然界で生きる動物のように動き回ったり、好きな場所に行ける経験をさせてあげると良いでしょう。
迷子になるのが心配な方はハムスター用のサークルを使用するのがおすすめです。
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ハムスターの最後にしてあげられること④『ブラッシングして綺麗にしてあげる』
老化や病気により弱ったハムスターは、毛繕いの回数が減るため毛並みが悪くなりやすいです。
特に糞尿による汚れは細菌感染の原因にもなるので、こまめに綺麗にしてあげると良いでしょう。
小動物用のブラシを使用してブラッシングするのがおすすめです。
ブラシを嫌がる子には粉末のシャンプーを使うと自分で毛並みを綺麗にできます。
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ハムスターの最後にしてあげられること⑤『写真を撮ったり記念のアイテムを作る』
大切なハムスターとのお別れに写真を撮ったり記念のアイテムを作成するのは如何でしょうか?
可愛い写真を沢山撮っておくことで、ペットロスの対策にもなります。
最近では写真からアクリルスタンドやキーホルダーを作れるサービスがあるので、好みに合わせて利用するのも良いでしょう。
ハムスターの最後にしてあげられることはそう多くありません。
「もっと写真を撮っておけば良かった」と後悔することがないよう、元気なうちからたくさんの思い出を作ってください。
ハムスターの最後にしてあげられること⑥『しっかり供養する』
ハムスターの最後にしてあげられる最高の贈り物は、心のこもった供養です。
これまでの感謝を込めて丁寧に見送ってあげることが大切です。
ハムスターの供養の仕方には、土葬や火葬、プランター葬、自治体の焼却処分など様々な方法があります。
また、近年ではペットの骨を綺麗に残して骨壺に納めてくれるペット火葬もあるので、大切なペットといつまでも一緒にいたい方は検討してみてください。
ハムスターの健康を守り長生きさせるには
ここまでで、ハムスターの最後にしてあげられることを紹介しましたが、ハムスターが弱ってからできる事は多くありません。
ハムスターに病気や老化の現象が見られてから沢山可愛がるのも大切ですが、普段からよく面倒を見る方がより重要です。
毎日の健康チェックで、爪や歯の伸び、糞尿の色や匂い、怪我や腫瘍がないかといった細かな部分を観察すること病気の早期発見に繋がります。
また、尿で汚れた床材を部分的に入れ替えるなどこまめな掃除により病気の予防ができます。
異変に気づいたら動物病院を受診するのもおすすめです。
受診料や処方箋代など、お金はかかってしまいますが、体調不良の原因をはっきりさせ正しく対応できます。
ハムスターとの最後についてまとめ
このページでは「ハムスターの最後にしてあげられること」をテーマに、ハムスターを幸せに見送るためのポイントを紹介しました。
ハムスターのために何ができるかを考え、しっかりお別れすることで飼い主の後悔やペットロスを防ぐことができます。
「この飼い主の元に来れて良かった」と思ってもらえるよう限られた時間を大切に過ごしてください。
是非コメントを残していってください!