ここからはハムスターの爪とぎが自然と行われる飼育環境について紹介します。
普段の飼育の中で適切な長さを保たせるためには、ハムスターに手足をしっかり使わせ運動させることが大切です。
ハムスターの爪とぎにおすすめなのが木製のハウスです。おうちを齧ったり登ったりすることで自然と爪が使われてすり減っていきます。
また、木製のおうちには通気性が良い、保温性が高いなどのメリットもあるので飼育には最適です。
木製のお家とは反対に、プラスチック製や陶器製の家は表面がツルツルして摩擦が少ないため爪が削れにくくなっています。購入の際には注意が必要です。
ハムスターの爪とぎを行ううえで最も効率的なのがホイール(回し車)の設置です。
ハムスターがホイールの上を走るときに爪が擦れ、自然と短くなっていきます。ホイール自体はプラスチック製で摩擦が少ないのですが、ハムスターは運動量が多いため爪とぎになるのです。
ホイールを設置しないと活動量も減ってしまうので、健康維持も兼ねて設置しておくと良いでしょう。
飼育ケージに床材を多めに入れておくことで、ハムスターの爪とぎを促進することができます。
ハムスターは床材に餌を隠したり潜って眠る習性があるため、十分な量を入れておくことで積極的に爪を使うようになります。
使用する床材はコスパと爪とぎの観点から木のチップがおすすめです。ただし、個体によってはアレルギー反応を示すことがあるので、必要に応じて紙製を使用してください。
ハムスターが伸び続ける歯を適切な長さに保つために使用されるかじり木ですが、爪とぎとしても効果を発揮します。ハムスターがかじり木をかじる時、手足を使って肌を抑えるのですが、この時にわずかに爪がすり減ります。
1回1回の効果は微々たるものですが、継続することで程よい爪とぎとなります。かじり木はハムスターの歯を削ることもできるので用意しておくと良いでしょう。
個体によってはかじり木を使わないこともあるので様子を見て与えてください。
ハムスター用トイレを使用している方は、トイレに多めの砂を入れることでハムスターの爪とぎを行うことができます。
ハムスターは砂を掘ったり掻き分けて潜ったりするのが得意です。トイレ砂をあまり入れない場合には、ハムスターが爪を使う機会も少なくなりますが、砂を多めに入れておけばハムスターが頻繁に手先を使うようになります。
こちらは、他の方法に比べて爪とぎ効果は薄いですが、ケージ内の衛生環境も維持できるでのおすすめです。
ハムスターをケージから出してお散歩させることでハムスターの運動量を増やし、爪とぎを促進させる方法があります。
お散歩させる場合には、ハムスターがどこにいったか分からなくならないよう専用のサークルを使いましょう。サークルの中にハウスやホイール、給水器、寒い時期にはヒーターを設置して放っておくだけなので非常に手軽です。
また、ハムスターのお散歩を指せている人の中には、誤って踏み潰してしまったという事故を経験した人もいます。こういった悲しい事故を防ぐためにもハムスター用サークルは持っていて損のないアイテムです。
ハムスターの爪が伸びすぎると怪我や病気の原因となるため、非常に危険です。
明らかに伸びすぎている、生活に支障をきたしているという場合には、既に何かしらの怪我や病気を患っている可能性もあるため検査を兼ねて動物病院を受診することをお勧めします。
健康状態に問題がない場合には伸びすぎた爪をカットしてもらえます。
爪のカットのみであれば費用も500円~2,000円程度で済みます。
ハムスターの爪切りをしてくれるペットショップもあるから探してみると良いかもね!
このページでは、ハムスターの爪に関する情報や爪とぎが自然と行われる飼育環境について紹介してきました。
ハムスターの爪は一生に渡って伸び続けるものの、伸びるスピードが速くないため運動量を増やして自然と手先を使わせる生活をさせれば取り分け爪とぎに力を入れる必要はありません。
しかし、それでもハムスターの爪が伸びすぎてしまったり、生活に支障をきたしているようであればペットショップでカットを依頼しましょう。費用も数千円で済むので早めに対処をしておくと良いです。
ハムスターが快適に過ごせるよう指の先にまで気をつかってみてください。
爪を適切な長さに保つためにはたくさん運動できる環境が大切なんだね!
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