「ハムスターの回し車がうるさくて眠れない」「キーキーと高い音がして耳が痛い」など、格安の回し車やケージとセットになった回し車を使用していると、うるさく不快な音で悩まされることがあります。
ハムスターは夜行性なので、部屋で飼育していると電気を消した途端に動き出します。ゴールデンハムスターなどの大型ハムスターが大きな音を立てるのはもちろんですが、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどの小さなハムスターでもかなりの音がします。
ハムスター飼育初心者によくあるこの悩みを解決する方法をいくつかご紹介します。
回し車がうるさい理由

では、回し車がうるさいのにはどんな理由があるのでしょうか?
回し車がうるさくなるのにはいくつかの理由があります。最も多い理由が以下の2つです。
- 回転部の摩擦が大きい
- 回転部が緩くて動く
基本的に安価な回し車は回転部分がプラスチックで作られており、このプラスチック同士が力を加えられながら擦れあうことでキーキーといった音が鳴るのです。また、回転部分がピッタリ重なっていない場合にはハムスターが走るとともに回し車が動き、ガタガタとうるさい音がするのです。
回し車がうるさい時の対処法
ハムスターの回し車がうるさい時の対処法と注意点をご紹介します。回し車がうるさい時の対処法として挙げられる方法が以下の4つです。
- 回転部分に油を塗る(一時的な解決法)
- サイレントホイールを使用する(長期的な解決法)
- ハムスターサークルを使用する(短期的な解決法)
- 回し車を外してしまう(一時的な解決法)
回転部分に油を塗る(一時的な解決法)
回し車がうるさい時の対処法としてまず、回し車の回転部分に油を塗る方法があります。油を薄く塗ることで回転部分の摩擦を減らし、よりスムーズに回転できるようになります。
油を塗る時の注意としては、サラダ油などハムスターが口にしても問題のないものを使用することです。強いにおいがしたり、ハムスターが口にした際に害になる油は使わないようにしましょう。
また、回し車の形によっては油が垂れるとハムスターの背中についてしまうことがあります。中心に軸が出ているタイプの回し車を使っている方は、ティッシュやキッチンペーパーに含ませた油を薄く塗るようにしましょう。

体重のある子ではホイール自体が揺れて音がするのでこの方法で解決できないことがあります。
ちなみに、ちょこも35g前後とそれなりに重いのでプラスチック製の回し車に乗るとガタガタ音がします。
サイレントホイールを使用する(長期的な解決法)
回し車がうるさい時の対処法として2つ目にサイレントホイールを使用する方法があります。こちらは確実に音がしないうえに根本的な解決に繋がるため、最もおすすめの方法です。
サイレントホイールには、ベアリングが使用されておりリング同士の摩擦が小さくなるよう設計されています。体重のあるハムスターが走っていてもほとんど音がしないので、ハムスターと同じ部屋で生活しても気になりません。
サイレントホイールを使用する際には、壁にしっかり固定したり壁から離れた場所に設置しましょう。中途半端な位置に設置するとハムスターが走った時の振動で回し車が壁にぶつかり、うるさくなることがあります。

もち達が使っている回し車は全てサイレントホイールにしています。同じ部屋で生活していますが、夜も静かで気になりません。
ハムスターサークルを使用する(短期的な解決法)
回し車がうるさい時の対処法として3つ目にハムスター用のサークルを使用して自由に過ごさせる方法があります。小さなケージはハムスターにとって運動不足に陥りやすい環境です。しかし、サークルを使用して広い空間に出してあげれば自由に動き回ることができます。
ただし、ハムスター用のサークルは普段から活動量の多い個体におすすめの方法です。普段から活動量の少ない個体ではサークルの隅で動かないこともあります。また、20℃を下回る寒い部屋ではハムスターが疑似冬眠を起こす可能性があるためおすすめできません。
回し車を外してしまう(一時的な解決法)
回し車がうるさい時の対処法として4つ目に回し車を外してしまう方法があります。こちらの方法は『どうしても寝なくてはならない時のみ』にして、早めに対策を行いましょう。普段から活発で運動量の多いハムスターから回し車を取ってしまうと、運動不足になったりストレスを抱える原因となるため、あまりおすすめできません。
うるさい音は解消されて人間的には快適な空間が作られますが、ハムスターとしては不自由な環境を奪われることになります。飼い主の都合でハムスターに不自由な生活を強いることがないよう、早めにサイレントホイールを準備してあげましょう。
サイレントホイールを設置しよう
このページでは、ハムスターの回し車がうるさい時の対処法を紹介してきました。回し車がうるさいのは、ハムスターを飼育するうえでよくある問題です。
油を使用する方法や回し車を外す方法は一時的な対処法でしかありません。また、サークルで放しておく方法も暖かい時期に限られるため、早めにサイレントホイールを設置しましょう。
摩擦の少ない回し車はうるさい音がしなくなるだけでなく、ハムスターにとっても走りやすいのです。人とハムスターの両方が快適な環境で生活するために静かな回し車を用意しましょう。
是非コメントを残していってください!