ペットを飼育していると避けて通れないのが、寿命や病気による死別です。
多くの動物の寿命は人間に比べて短いため、飼育をし続けると死と直面する日が訪れることになります。
寿命が2年から3年ほどのハムスターも同様で、ハムスターと死別した人の中には亡骸を土中に埋めた方もいるのではないでしょうか?
その手軽さ故にペットの死骸を土葬する人は多いですが、虫が発生したり異臭がしたりとトラブルを招くケースも少なくありません。
そんなペットとの別れを経験した方々の為にこのページでは、ハムスターが土に還るまでの期間から正しいお別れの仕方などを紹介します。
ハムスターの亡骸は土に還る?
そもそも、自宅の庭やプランターに埋めたハムスターの死骸は土に還るのか確認しておきましょう。
死んでしまったハムスターを埋めた人の中には「翌年に掘り起こしたら骨が出てきた」「分解されていなかったら怖いのでプランターを使えない」などのトラブルや悩みを持つ方もいるようです。
しっかり分解されて土に還るのか不安な方もいるようですが、生き物の死骸は時間をかければしっかり分解されます。
埋めた動物のサイズや部位によって分解までの時間は異なりますが、自然に還っていくので必要な期間を把握しておけば心配したり骨が出てきてびっくりすることはありません。
ハムスターが土に還るまでの期間とは
まずは、ハムスターが土に還るまでどれくらいの期間を要するのか確認しておきましょう。一概に土に還るまでと言っても体の部位によって必要となる期間は大きく異なります。
ハムスターの毛や肉が土に還るまで
ハムスターを自宅の庭やプランターなどの土に埋めた場合、季節や土壌にもよりますが毛や肉は3ヶ月ほどで分解されます。毛や肉は他の部位に比べても柔らかいために微生物に分解されやすいのです。
埋めた後1〜2週間は虫や異臭が発生することもありますが、1ヵ月ほどすればそれも収まります。
虫や異臭の発生を抑えたい方は、少し深い位置に埋めたりホームセンターなどで販売されている石灰を巻くと良いでしょう。また、動物の肉が分解されると土中に空洞ができて地面がへこむことがあるので、死骸を埋めた場所には土を盛っておくのがおすすめです。
ハムスターの骨が土に還るまで
毛や肉は比較的早くに土に還りますが、硬さのある骨は長期に渡って残ることがあります。多くの場合で土葬から1年ほどでは骨が残り、2〜3年ほどで綺麗に分解されます。
土中の微生物の働きが弱いとそれ以上にも渡って骨が残る可能性もありますが、ハムスターの骨は細いので基本的に短期間で分解されます。
プランターなど、頻繁に使用する場所に埋める場合には数年にわたって骨が残ることを把握しておく必要があります。
ハムスターとのお別れの仕方3選
次に、ハムスターとの正しいお別れの仕方を確認していきましょう。
死別したペットとの正しいお別れ会の仕方は以下の3通りです。
ハムスターとのお別れの仕方①『敷地内に埋める』
ハムスターとの別れの仕方の1つに敷地内に埋める方法があります。
特にハムスターなど小型の生き物は場所を取らないため埋めるのも容易です。
小型の動物をプランターに土葬するプランター葬と言う言葉もあり、一般に普及している弔い方になります。
ただし、公園など公共の施設に埋めたり、川や海に流す行為は法律で禁止されています。
所有地以外の場所にペットの死骸を遺棄すると、不法廃棄に該当し、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることになるので注意が必要です。
同様に生きているハムスターを遺棄する行為も罰則の対象となります。
ハムスターの遺棄についてはこちらの記事をご覧ください。
ハムスターとのお別れの仕方②『可燃ゴミとして出す』
ハムスターとのお別れの仕方2つ目に、可燃ゴミとして出す方法があります。
こちらは、人によって倫理観に違反する行為であるため実践するか否かは本人の判断に委ねられますが、生き物の死骸は取扱上では物に該当するため、庭に埋めたりプランター葬ができない場合には可燃ごみとして出すことになります。
これまで愛情を持って飼育してきたハムスターを『ごみ』として処理するのは辛いですが、死骸は様々なウイルスを持っています。
その死骸をしっかりと処理するのも飼い主の役目であることを自覚しなければなりません。
ハムスターとのお別れの仕方③『ペット葬儀を行う』
ハムスターの死骸を可燃ゴミとして出すことに抵抗がある人には、ペット葬儀がおすすめです。
ペット葬儀とは、ペットのために行われる葬式で、葬儀の段取りから火葬、返骨まで依頼できるサービスです。
費用は業者や利用プランによって様々ですが、1万円前後から依頼することができ、大切なペットとしっかりお別れしたい人に利用されています。
ペット葬儀は犬や猫など、中型から大型のペットを中心に利用されているサービスですが、ハムスターなど小型の動物を依頼することもできます。
もし、ペット葬儀を行うのであれば死骸の腐敗を防ぐために冷蔵庫や保冷剤で冷やしておきましょう。
ハムスターが動かない!実は生きていることも⁉
冬場にハムスターを10℃に近い環境で飼育していると、ハムスターが疑似冬眠に入ることがあります。ハムスター飼育経験の浅い方の中には、この擬似冬眠ハムスターの死と勘違いする人がいます。
実際に「死んでしまったと思って庭に埋めたら春になって出てきた」という例が報告されています。
また、ハムスターは大きなストレスを感じると目を開けたまま動かなくなるフリーズの状態に入ることがあります。
こちらはあまり死骸と見間違われる事は無いのですが、小さい子供が誤った判断をしないよう覚えておく必要があります。
ハムスターが動かなくなったからといって必ずしも死んでしまったわけではありません。生きているにも関わらず土に埋めると、そのまま命を失って土に還ることがあります。
まずはハムスターの生死をしっかりと確認してください。
ハムスターの生死を見分ける方法
モンスターが擬似冬眠やフリーズをしているのか、死んでしまったのかを見分ける方法を紹介します。
注目するポイントは以下の5つです。
- 瞳に輝きがない
- 体に力が入っていない
- 体が硬くなっている
- 心臓が止まっている
- 息をしていない
以上5つの項目は、どれも死んでしまった場合に見られる特徴です。生きたハムスターを埋めることがないようしっかりと観察してください。
ハムスターが土に還るまでの期間についてまとめ
このページでは、ハムスターが土に還るまでの期間から死んでしまったハムスターとの別れの仕方、ハムスターの死の確認方法を紹介してきました。
ハムスターの死骸は、肉や毛であれば3ヶ月前後で土に還りますが、骨など硬い部分は数年にわたって残ることがあります。
また、死んでしまったハムスターとの別れの方法には以下の3パターンがあります。
- 敷地内に埋める
- 可燃ゴミとして出す
- ペット葬儀を行う
自分の倫理観に応じて最適な方法を選択してください。
ただし、疑似冬眠やフリーズ状態のハムスターを誤って埋めてしまうと、場合によってはそのまま命を落とし土に還ることになります。
大切なペットの永眠は非常に悲しいことですが、落ち着いて冷静に観察することで、誤った判断を防いでください。
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