ハムスターが高所から落下したり飼育用品に挟まることで骨折するケースがあります。
人間にとっては大怪我の骨折ですがハムスターの中には怪我を隠して生活してしまう個体もおり、飼い主が気づいた時には体の一部が壊死していたという事例もあります。
ハムスターの異常にいち早く気づくためにも、骨折したハムスターがどういった行動を見せるのか、症状や対処法、治療の費用について確認しておきましょう。
ハムスターが骨折する原因とは?
小動物の中でもとりわけ体の小さなハムスターは骨折を含め、様々な怪我をしやすい動物です。
骨折の原因も多々ありますが、最も多いのが落下と飼育用品による事故です。
・落下による骨折
ハムスターが骨折する原因として多いのが、高所から落下した際に手足の細い骨を折るケースです。
ハムスターのケージを高い場所に置いているとケージから飛び出したハムスターが落下して骨折する可能性があります。
また、人に抱っこされたハムスターが逃げようとして高所から落ちたり、部屋んぽ中に物から落ちるなど、些細な事故により骨折は起こりえます。
・飼育用品による事故
2つ目の原因としては、ケージの隙間や飼育用品に手足を挟んだ場合があります。
金網のケージを使用している場合には、ハムスターが金網を登ったり、うんていで落下した際に手足を引っ掛けて怪我をする可能性があります。
また、安価なホイール(回し車)もハムスターの手足が挟まる隙間が空いていたりするのでお勧めできません。
ハムスターの落下と死亡についてはこちらの記事をご覧ください。
ハムスターの骨折による症状、骨折を見分ける方法
小動物には病気や怪我を隠す習性があります。これは自然界で弱い立場の生き物が弱っている姿を見せると天敵に狙われやすくなるためです。
ハムスターにも同様の習性があるので骨折を見分けるにくい場合があります。骨折したかもと感じたら、以下に該当する症状が見られないかよく観察してください。
- 急に動きが鈍くなった
- 動くのを嫌がった
- 歩いてもフラフラしている
- 物に登らなくなった
- 手足の向きがおかしい
- 触ろうとすると逃げる
- 巣箱から出てこない
一般に怪我をしたハムスターは、痛みのためにあまり動かなくなります。
常にじっとして回復するのを待つようになるのです。
深夜など普段ホイールで遊んでいる時間帯にもじっとしているようであれば怪我をしている可能性が高くなります。
また、弱っている状態のため敵に触れられないよう普段より警戒心が強くなっています。普段鳴かない子が急にキーキー鳴き出したり、逃げ回るようになった際には何かしらの異常が見て取れます。
簡単な見分け方としては、手足の向きと歩き方があります。
手足の向きがおかしくなっていたりまっすぐに歩けないようであれば骨折の可能性が非常に高いです。
ハムスターが骨折した際の危険
骨折の症状に気づかず、そのままにしてしまった場合にはハムスターの生死に関わる危険があります。
例えば、動くことを嫌がった個体は餌を食べる量が減ります。
これにより体重が減ったり栄養不足に陥ることがあります。 また、弱った状態のハムスターは他のハムスターに共食いされる可能性もあるため多頭飼いは避けるようにしましょう。
2つ目の危険性として細菌感染が考えられます。外傷を伴う骨折をしていたり、骨折した箇所が壊死して傷口が剥き出しになった場合には、傷口から細菌が入って病気にかかる可能性があります。
他にも様々な危険が考えられますが、症状の進行度合いによっては命に関わることもあるため早めに対処する必要があります。
ハムスターが骨折した時の対処法とは?
ハムスターの骨折を疑い、インターネット上で情報を集めるのも1つの手段です。しかし、それだけでは個々のケースに合った対処法を知ることができません。
ハムスターが骨折していた場合、もしくは骨折の疑われる症状があった場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
骨折の日時や原因、現在の健康状態を伝えることで適切な処置を受けることができます。
動物病院の費用や治療の期間は?
ハムスターの骨折で動物病院を受診した際の費用は、怪我の程度や処置の方法によって異なります。
費用は診察や経過観察などでは数千円ほどですが、レントゲンや外科手術を施す場合には10,000円を超えることもあります。
期間としては数週間から数ヶ月ほど要します。大抵の場合、2ヵ月以内にはすべての処置が終わり、ハムスターも回復します。
ただし、骨折を放っておいて化膿した個所から細菌が入っていたり、ハムスターが弱ってしまった場合には、骨折のみの場合に比べてより多くの処置が必要となります。
治療が遅れると治るまでの期間も長引いてしまうため、骨折らしき症状が見られたら早めに受診することをおすすめします。
骨折したハムスターの飼育環境は清潔を保つ
骨折したハムスターには、免疫低下やそれによる細菌感染、傷の化膿、壊死など様々なリスクがあります。
動物病院を受診することで抗生物質などの内服薬を処方して貰えますが、それだけでは不十分です。
弱ったハムスターの命を守るためには飼育環境を清潔に保ち、外部からの細菌・ウイルスの進入を防ぐことが大切です。
掃除の頻度は普段よりも多くして、ジェックスのうさピカなどペット用の除菌スプレーを利用してケージや飼育用品の清潔を保ちましょう。
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骨折らしき症状が見られたら動物病院を受診しましょう
このページでは、ハムスターが骨折をする原因や骨折した際の症状、対処法を紹介してきました。
ハムスターが骨折する原因には、高所からの落下や飼育用品に手足を挟むことが考えられます。
こういったトラブルに対して、飼い主が行うべきは動物病院の受診です。素人目線での判断は非常に難しく、危険を伴うため専門家の知識を借りて正しい処置を行うことが大切です。
動物病院では数千円ほど費用が掛かりますがペットが健康に生活できるよう必要な出資を行いましょう。
近くの動物病院は事前にチェックしておいてね。
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