ハムスターが「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」と荒い呼吸をしている姿を見た事はありませんか?
高齢ハムスターにおいてよく見られる呼吸の乱れですが、体調によっては若い個体でも同様の症状が見られることもあります。
では、ハムスターの呼吸が荒い時にはどういった対応をすれば良いのでしょうか?
このページでは、ハムスターの呼吸が乱れる時に考えられる病気やその対処法について解説しています。
ハムスターの呼吸が荒い時に考えられる病気とは?
まずはハムスターが体全体で呼吸をしている時に考えられる5つの病気とそれぞれの対処法について紹介します。
軽症のものから放っておくと命に関わるものまで幅広い病気があるので、原因に合わせてしっかりと対応してください。
ハムスターの呼吸が荒い理由①『風邪』
ハムスターの呼吸が荒い時の症状として、風邪があります。
実はハムスターも人間と同じように風邪を引くことがあります。
室温の低さや温度変化、細菌やウイルス感染など原因は様々ですが、風邪をひくとヒューヒュー、ゼーゼーといった苦しそうな呼吸をすることがあります。
ハムスターが風邪をひいた時に見られる他の症状としては
- くしゃみ、咳
- 活動量、食事量が減る
- 鼻水を出す
- 寝ている時間が増えて巣箱から出てこない
などがあります。
人間と同じような症状が見られるので、風邪と判断するのは難しくありません。
ハムスターの風邪が疑われる時には、ビタミンやミネラルを十分に摂取させて、脱水症状にならないよう水分を摂らせます。
また、巣箱はハムスターの適温とされる20℃~25℃程度を保ち急激な温度変化を避けましょう。
ハムスターの呼吸が荒い理由②『肺炎(細菌性呼吸器感染症)』
ハムスターが肺炎(細菌性呼吸器感染症)になると呼吸器が正常に機能せず、呼吸が荒くなってしまいます。
肺炎は肺に侵入した細菌やウイルスが繫殖し、炎症を起こすことで発症します。
また、風邪が悪化して肺炎に至るケースもあります。
ハムスターの肺炎で見られる症状としては以下のようなものがあります。
- 咳、苦しそうな荒い呼吸
- 活動量、食事量が減る
- 体力の低下、衰弱
- 肺水腫
- その他の合併症のリスク
症状が進行すると体力を失って衰弱したり、腫瘍の発症に繋がることもあるので早めに対処する必要があります。
肺炎の処置は原因により異なるため、動物病院を受診して原因と正しい対処法を教えてもらうことが大切です。
ハムスターの呼吸が荒い理由③『熱中症』
夏場などの熱い時期にハムスターがゼーゼーと荒い呼吸をしているのは熱中症の症状かもしれません。
ハムスターは体温調節が苦手な動物で、人間の様に汗をかくことができません。
そのため、飼育環境が適温(20℃~25℃程度)を大きく超えると、熱中症や脱水症状のリスクが高くなります。
熱中症の症状としては
- ゼーゼーとした荒い息
- 活動量、水分を摂取量が減る
- 体を揺らしてふらふら歩く
- 倒れるように寝ている
などがありますが、いずれも症状が出てから重症化するまでの期間は数十分~数時間とかなり短いです。
対処が遅れると、命を落としたり手足の麻痺が残ることもあるので、飼育環境は適温を保ち給水ボトルが空にならないようこまめにチェックしましょう。
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ハムスターの呼吸が荒い理由④『アレルギー』
ハムスターがアレルギーになるとヒューヒューといった荒い呼吸をすることがあります。
アレルゲンとして特に多いのが針葉樹由来の床材、次いで食べ物、牧草・ペーパーチップの床材などがあります。
また、アレルギーの症状としては以下のようなものが見られます。
- 咳、くしゃみ
- 荒い呼吸
- 皮膚の痒み
- 脱毛
これらの症状が見られた時には、アレルゲンを取り除いて経過を見ましょう。
アレルゲンが分からない時には、床材をウッドチップからペーパーチップに変えたり、食べ物をミックスフードからペレットのみにして改善が見られないか試してみてください。
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ハムスターの呼吸が荒い理由⑤『先天的な呼吸器疾患』
お迎えした時からずっと呼吸が荒いようであれば、先天的な疾患を持っている可能性が考えられます。
生まれつき肺機能に問題のある子は咳をしたり苦しそうな呼吸が見られます。
健康な個体に比べて細菌やウイルスに感染しやすいので、ケージ内は清潔な状態を保ち、埃の少ないペーパーチップの床材を使うようにしましょう。
ハムスターの呼吸が荒い理由⑥『心不全』
老化や肥満、高血圧によって心臓に負担がかかると心不全に罹ることがあります。
心不全になると呼吸が荒くなるだけでなく、食欲不振や体温低下などの症状が見られます。
心臓に更なる負担がかかると症状が悪化してしまうので、回し車を外したり負担の少ないフードを与えるなど対策しましょう。
シニア用やダイエット用のペレットはタンパク質が少なく、負担がかかりにくいためおすすめです。
ハムスターの呼吸が荒い理由⑦『高齢のため』
ハムスターが高齢になると心肺の機能が衰え、呼吸が荒くなることがあります。
多くのハムスターは生後1年半~2年ほどから老化現象が見られるようになり、運動機能や内臓系の機能低下が顕著になります。
老化によるこれらの変化は避けられません。
ハムスターを長生きさせるためにも、負担の少ない飼育環境を整えましょう。
ハムスターの呼吸が荒い時は動物病院を受診しましょう
ここまでで、ハムスターの呼吸が荒くなる原因や症状、対処法について解説しました。
ハムスターの呼吸が乱れる理由は様々で、個人が原因を特定するのは簡単ではありません。
誤った方法で対応しても症状が改善しないだけでなく、重症化したり合併症を起こして最悪の場合、命を落とすリスクがあります。
また、ハムスターを含む小動物は病気を隠す習性があるため、呼吸が乱れ始めた頃には症状が進行しているかもしれません。
そんな危険な状態を防ぐためにも、異変に気づいたらすぐに動物病院を受診することが大切です。
専門家の正しい判断の下で適切な処置を行いましょう。
動物病院を受診すべきか迷った際には、問い合わせるとアドバイスを貰えることもあります。
ハムスターへの負担を減らすため飼育環境を見直そう
病気やアレルギー、老化したハムスターは免疫力も低下しているので、通常の飼育方法ではストレスがかかり過ぎることがあります。
ハムスターが弱っている時には以下の7点を意識して飼育環境を整えましょう。
- 温度は適温20℃~25℃程度を保つ
- 急激な温度変化を防ぐ
- 床材を多めに入れてハウスを設置
- 触り過ぎない、刺激しない
- 頻繁に床材を交換して清潔を保つ
- 回し車や運動用のアイテムを外す
- 内臓に負担のかからないフードを与える
ハムスターにとってのストレスを減らし、体に負担がかからないように配慮することが大切です。
また、上記の7点はあくまでも参考になります。
ハムスターの症状や病院からのアドバイスを参考に適切な飼育環境を実現してください。
ハムスターの呼吸が荒い原因と対処まとめ
このページでは、ハムスターの呼吸が荒くなる7つの事例とそれぞれの対処法について解説しました。
風邪や肺炎、アレルギーなど対策可能なものから、先天呼吸器疾患や老化といった避けられないものまで原因は様々です。
原因によって対処法が異なるため、誤った対応で症状を進行させないことが大切です。
適切な対応が分からない時には動物病院を受診して正しい処置を行いましょう。
費用はかかってしまいますが、大切なハムスターの命を守ることができます。
後悔なくハムスターを飼うためにも病院への受診は欠かせません。
是非コメントを残していってください!
いつもお世話になっています。
1匹目が虹に登って、その1匹目の名前がぷりんなんですけど、
ぷりんがたまに遊んでいる時になんていうかなんか、すっごくドクドクしてて、
体全体に心臓がどくどくしてる?みたいで、そのときじっとしてて私は大丈夫かな?って思いながらぎゅっと抱きしめているんですけど、2匹目の子もしていたらどうしようかな?ってそれでここに書きました。
なにか理由があったら教えてください。
コメントありがとうございます。
ハムスターは体が小さい分、心音が大きく響いて聞こえることがあります。
心音を聞いてみないことには断言できませんが、異常な例としては心臓病が考えられます。
キンクマハムスターが,弱ってる?みたいな感じで,呼吸が荒くなったりうぷうぷないてます。元気がなさそうです。ちなみに生まれてから2年程です。
コメントありがとうございます!
2歳ともなれば老化も始まりますので普段と違う様子が見られた際には、動物病を受診してください。
朝起きたら口呼吸をしていて冷たくなっています
どうしたらいいでしょうか
今は毛布にくるんでペット用ヒーターで温めています
毛長ハムスターでもうすぐ3歳になります
夜間の温度は適切でしたでしょうか?
3歳となれば寿命の可能性が考えられます。
温度変化に非常に弱くなりますので、エアコンなど使用して部屋全体を温めることをおすすめします。