ハムスターを飼育している人の中には、ほこりやアレルギーが心配で紙製の床材を使用したいと考えている人も多いことでしょう。中には新聞やコピー用紙で床材を作る飼い主もいます。
では、厚さもあり吸水性に優れているキッチンペーパーを床材としてハムスター飼育をする事は可能でしょうか?
このページでは、キッチンペーパーの使用を考えている方向けにハムスターの飼育にキッチンペーパーを使用して良いのか、キッチンペーパーを使用した飼育方法を紹介します。
ハムスターをキッチンペーパーで飼育できるか
そもそも、ハムスターの飼育にキッチンペーパーを用いて良いのか確認しておきましょう。キッチンペーパーを床材やマット変わりにしてケージ内に敷くことに問題はありません。
キッチンペーパーは吸水性に優れているため、ケージ内の湿度が上がるのを防いでくれます。また、素材が親水性ではないためにハムスターが口に入れて運んだ際にも頬袋に張り付く心配がありません。
新聞紙やコピー用紙等その他の紙類と同様にハムスターの飼育に使用することができます。
新聞を用いた飼育方法はこちら
キッチンペーパーのメリット・デメリット
ハムスターの飼育にキッチンペーパーを使用することには以下のメリット・デメリットがあります。
- 汚れが分かりやすい
- 吸水性が高い
- アレルギー反応が起こらない
- 費用が安い
- 細かくするのに手間がかかる
汚れが分かりやすい
ハムスターの飼育にキッチンペーパーを用いることで得られるメリットの1つ目として、ケージ内の汚れがわかりやすい点が挙げられます。木材チップの床材や色のついたパルプ製の床材では、色の変化が分かりづらく、ケージ内がどれだけ汚れているのか認識しづらい欠点があります。
しかし、白色のキッチンペーパーであればハムスターの尿の色が見て取れるためどの部分が汚れているのか、掃除をすべきなのかが一目でわかります。ハムスター飼育経験が浅く、交換の時期がよく分からない方には最適な方法かもしれません。
ケージの掃除頻度についてはこちらをご覧ください。
吸水性が高い
キッチンペーパーのメリットの2つ目として、吸水性の高さが挙げられます。ハムスターを飼育しているケージ内の湿度が高くなると、細菌やカビが繁殖しやすくなるため湿度は常に低く保っておく必要があります。
乾燥した場所での飼育に心配する飼い主も多いですが、ハムスターはもともと乾燥した地域の生き物であり湿度に弱い一方で乾燥に強い生態をしています。
過剰に除湿を行う必要はありませんが、吸水性の高い床材を使用したり、尿や給水器からの水漏れで濡れた箇所があればすぐに取り替えるようにしましょう。
アレルギー反応が起こらない
キッチンペーパーでハムスター飼育を行うメリットの3つ目として、アレルギー反応が起こらない点が挙げられます。
ハムスターと人間の両方に共通することとして、ウッドチップへのアレルギー反応があります。ハムスターの場合は特に針葉樹、人間の場合では針葉樹と広葉樹の両方など、体質に合わないウッドチップを使用することでアレルギーにより健康を害することがあります。
対策としては紙製の床材を使用したり、土でシークを行うしかありません。キッチンペーパーであれば、人間とハムスターの両方がアレルギー反応起こさないため安心して使用することができます。
床材によるアレルギーについてはこちらをご覧ください。
費用が安い
キッチンペーパーを床材にするメリットの4つ目として、費用の安さが挙げられます。一般に市販の紙製の床材は相場が高く、1リットルで1000円以上する商品も多く販売されています。
大きめのケージでハムスターを飼育する場合には、1ヵ月あたり2袋ほど購入する必要があるため、毎月の2000円以上の出費になります。わずかな量にも関わらず、ウッドチップの数倍の値段がする紙製の床材は手の出せない商品です。
しかし、シュレッダーを使用してキッチンペーパーを細かくすれば圧倒的なコストパフォーマンスの床材を実現できます。
細かくするのに手間がかかる
ハムスターの飼育にキッチンペーパーを使用する際のデメリットとして、細くするのに手間がかかる点が挙げられます。
飼育に使われる床材の量は、ケージの大きさや掃除の頻度、飼育する季節にもよりますが、1月あたり0.5リットルから2リットルを必要とします。これだけの量のキッチンペーパーを用意し、細かく切り刻む作業は非常に時間がかかります。
キッチンペーパーは、新聞紙やコピー用紙に比べて厚さがあるためシュレッダーでうまく裁断されなかったり、紙が詰まる原因となります。シュレッダーを用いてキッチンペーパーを細くする際には、薄めのものを購入すると良いでしょう。
キッチンペーパーを用いた飼育方法
次にキッチンペーパーを用いてどのようにハムスター飼育を行うのか紹介します。キッチンペーパーの使用方法としては、細かく刻んで床材にする方法とケージ内にそのまま敷いてマットにする方法があります。
細かく刻んだキッチンペーパーを床材とする方がハムスターが潜ったり巣作りをしやすいです。ハムスターの安心できる環境を作りたいのであれば、キッチンペーパーを刻んで入れるのがおすすめです。ただし、飼い主の作業量が多くなる欠点があります。
一方、キッチンペーパーをそのまま敷く方法では、汚れた際に取り替えるだけで良いため非常に楽です。ただし、冬場など床材を多く入れる必要がある季節には別で購入した床材を使用したり細かく刻んだものを入れる必要があります。
どちらの方法にもメリット、デメリットがあるんだね。
注意点とまとめ
このページでは、ハムスター飼育にキッチンペーパーを用いて良いのか、キッチンペーパーのメリット・デメリット、キッチンペーパーを使用した飼育方法を紹介してきました。
ハムスターの飼育にはキッチンペーパーを使用する事ができ、吸水性やコストパフォーマンスの高さが魅力のアイテムでした。しかし、床材を作るには作業量が多かったり、そもそも細かく刻むのに向いていないなどの欠点もありました。
ただし、これらの欠点は使用するシュレッダーやキッチンペーパーの厚さなどによって異なるため一概に欠点とはなるとは限りません。興味がある方は試してみると良いでしょう。
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