ハムスターの飼育をしている人は、寒い冬をどのように乗り切っているでしょうか?
エアコンやヒーターを使い続けたりパネルヒーターを設置したりと、人によって対策は様々でしょう。
しかし、中には特別な飼育用品を購入したくないと考える人もいるようです。
そんな方のためにこのページでは、ヒーターの必要性やヒーターなしでも飼育可能な方法について紹介します。これから初めての冬を迎える方は参考になさってください。
ハムスター飼育にヒーターは必要?
そもそもハムスターにヒーターは必要なのか確認しておきましょう。
ハムスターの快適に過ごせる温度は20度から26度とされています。この温度を大きく下回るとハムスターが体調を崩す可能性があります。
また、10度を下回ると疑似冬眠に入ってしまい、冬眠の失敗や共食いによる命の危険があります。
ハムスター用のヒーターは、こういった寒さによるトラブルを防ぐために使用されます。ケージ内の気温が20度を下回った場合でもヒーターを使用することでハムスターが暖かく過ごすことができるのです。
しかし、飼育環境によってはヒーターなしでも問題なく冬を乗り切ることができます。ヒーターの必要性は飼育環境によって異なるのです。
ヒーターにはどんな種類がある?
ハムスターの飼育に使われるヒーターには、主に2つの種類があります。
・ファンヒーター
1つ目が、暖かい風を送るファンヒーターです。
こちらは周囲の空気を温めることができるため、複数のハムスターを飼育していても1つのヒーターで済ませるメリットがあります。
・パネルヒーター
2つ目が、パネルヒーターと呼ばれるヒーター内部が発熱することで暖を取れるアイテムです。
消費電力が少ないためケージ1個を温める際にはお得です。
しかし、空気自体を温めている訳ではないため、複数のケージを使用しているとその分のヒーターが必要になってしまいます。
ヒーターなしでハムスターを飼育するには?
では、ヒーターなしでハムスターを飼える環境にはどういったものがあるのか紹介します。ヒーターなしで飼育可能な条件は以下の3パターンです。
ヒーターなしので飼育補法①『エアコンをつけ続ける』
ヒーターなしでハムスターを飼育する方法の1つにエアコンの使用があります。
寒い時期にエアコンを使用し、室温を適切な温度に保っていればヒーターを使用する必要がありません。在宅ワークの方やオフィスなど常に人のいる場所でハムスターを飼育する人におすすめの方法です。
ただし、エアコンを使用する場合は、シーズンを通して適温を保つようにしましょう。夜間にエアコンを止めてしまうと、室温が下がりハムスターにとって快適に過ごせない環境になってしまいます。
11月から2月までエアコンを使用した場合、電気代はかなり高くなります。ハムスターを複数のケージで飼育している場合はエアコンの使用がおすすめですが、飼育ケージが1個や2個の場合はパネルヒーターを買ってしまった方が安く済みます。
ヒーターなしので飼育補法②『温かい場所で飼う』
ヒーターなしでハムスターを飼育する方法の2つ目に、温かい場所で飼う方法があります。
こちらは1つ目に挙げたエアコンと似ていますが、常に人がいて暖かくしている部屋であったり発熱するものの近くにケージを置くことでハムスターの寒さ対策が行えます。
例えば、床暖房の部屋にケージを設置することで床からの熱が伝わり、ケージ内の温度が安定します。こういった場合には、ヒーターなしでも問題なく飼育できることがあります。
ケージ内が何度になっているか分からない時には温度計を設置しましょう。
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筆者の飼育しているもちも当初は冷蔵庫の横に設置した棚で飼育していました。冷蔵庫からの熱でじんわり暖かくなるのでヒーターなしでした。
ヒーターなしので飼育補法③『カイロで代用する』
ヒーターなしでハムスターを飼育する方法の3つ目にカイロの使用があります。
カイロを専用のカイロケースに入れて、ハムスターのケージ内に設置することでハムスターが暖を取れるようになります。
カイロやカイロケースが比較的安い価格で購入できるため、1シーズンあたりの値段で考えればパネルヒーターを購入した場合とそれほど変わりません。また、カイロケースは水洗い可能で、中に入れるカイロも使い捨てであるため衛生面でも魅力があります。
ハムスターのケージ内にカイロを設置する場合には、必ずカイロケースを使用しましょう。
カイロがむき出しの状態で設置されているとハムスターの火傷につながります。また、ハムスターがカイロの袋を破いて中に入っている鉄粉を口にしてしまう可能性もあります。
絶対に行ってはいけない冬場の飼育方法
上記では暖かい場所で飼育することをおすすめしましたが、絶対にやってはいけない飼育方法があります。
それがこたつで保温する飼育方法です。
人が使用した後のこたつにハムスターのケージを入れれば寒さ対策になるように思えますが、こたつの温度は40℃を超えるためハムスターが脱水症状や熱中症に陥る危険があります。
また、ハムスターが窒息する恐れもあるため、こたつには入れないようにしましょう。
同様に多頭飼いであればヒーターなしでも大丈夫と考える人もいるようですが、仮に多頭飼いで1匹が疑似冬眠に入ってしまえば残りのハムスターに食べられてしまう可能性があります。
共食いを防ぐためにもヒーターなしの多頭飼いは避けましょう。
ハムスターに無理をさせない飼育をしましょう
このページでは、ハムスターの飼育に使われるヒーターについての説明やヒーターなしで飼う方法について紹介してきました。ヒーターなしでも飼育は可能ですが、ハムスターを長生きさせるためには体に負担をかけないようにすることが大切です。
ハムスターが震えていたり寒さを感じているようでしたらエアコンを付けたりヒーターを使用しましょう。
ハムスター用のパネルヒーターは2,000円程で購入できて、電気代は1日あたり3円前後と非常に安いです。
ケージの個数に合わせて持っておくと安心です。
ヒーターなしでも冬は乗り切れるけど、条件次第なところがあるよ。ハムスターの様子を観察して無理はさせないでね!
是非コメントを残していってください!