ハムスターの健康管理の一環として、爪の長さに気を配る飼い主は少なくありません。
爪が伸びすぎることで、様々な怪我や病気のリスクが上がってしまいます。
そんなトラブルを防ぐためにも、このページでは「ハムスターの爪切りは必要性か?」という疑問に答えつつ、爪切りが必要な理由から安全にカットする方法、適度に爪が削れる飼育環境について紹介しています。
ハムスターの爪切りは必要か?
結論から言うと、ハムスターの健康を守るため爪切りは必要です。
ただし、必ずしも定期的な爪切りが必要という訳ではなく、伸びすぎた場合に適切な長さにカットしてあげることが大切なのです。
ハムスターの爪は産まれてから死ぬまで生涯に渡って伸び続けますが、物を持ったり走る、穴を掘るなどの行動を取ることで少しずつ削れて適切な長さが保たれます。
しかし、手先を使う機会が少なくなると、普段の生活で削られる分よりも伸びる分が多くなり、爪の伸び過ぎに繋がってしまいます。
特に人間の管理下では活動量が少なくて済むため、伸びすぎた爪を適度にカットしてあげる必要があるのです。
ハムスターの爪切りが必要な理由
次にハムスターの爪切りが必要な理由として、爪が伸びすぎることにより起こり得る2つのトラブルについて解説します。
下記の症状が見られた時には早急に対応しましょう。
ハムスターの爪切りが必要な理由①『歩行、生活に障害が出る』
ハムスターの爪が長くなると、歩行や食事など普段の生活に支障をきたすようになります。
例えば、指先から飛び出た長い爪は歩くときに邪魔になり、指の骨を折ったりふらふらとした歩き方になることがあります。
また、伸びすぎた爪は内側に曲がるため、物を持てなくなる他、飼育用品に挟んで骨折に至るといったケースも報告されています。
普段の生活で指先を怪我することがないよう爪の長さを適切に保つことが大切です。
ハムスターの爪切りが必要な理由②『毛繕いで怪我をする』
ハムスターの爪が伸びすぎることで、毛繕いの際に皮膚を傷つけてしまうリスクがあります。
普段は体毛によって守られているため毛繕いをしても皮膚を引っ搔くことはありませんが、爪が異常に長すぎると皮膚まで届いてしまいます。
ハムスターの皮膚は非常にデリケートで、怪我をすると皮膚病を患ったり患部から細菌やウイルスが侵入して病気に罹ることもあります。
皮膚トラブルで痒みが生じると更に体を掻くようになるので注意が必要です。
自宅でハムスターの爪切りをするには
次に自宅で安全にハムスターの爪を切る方法について解説します。
ここで紹介するのはあくまで穏やかな性格のハムスターに対する方法ですので、警戒心の強い個体を無理に押さえつけたり怪我をさせることがないよう注意してください。
1.ハムスター専用の爪切りを用意する
爪きりの際には必ずハムスター用の爪切りを使用しましょう。
ハムスターの爪は細くて比較的柔らかいため人間用の爪切りやハサミでもカットできますが、これらを使用すると爪を割ってしまったり、指を切ってしまう危険があります。
専用の爪切りは1000円程度で購入できるので、安全のためにひとつ用意しておくと良いでしょう。
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2.ハムスターを落ち着かせてカットする
臆病なハムスターにとって爪切りは非常にストレスを感じる行為です。
まずはハムスターを手に乗せて爪切りができるかどうか確認することが大切です。
ハムスターを掴んでも嫌がらないか、爪にはさみを当てても暴れないかを確認して問題がなければ爪先の白い部分をカットします。
指に近いピンク色の部分には血管が通っているので、少し余裕を持たせて白い部分だけ切ってください。
嫌がったり噛みつく子もいますが、無理にカットして怪我をさせることがないよう注意しましょう。
3.必要に応じてやすりをかける
ハムスターの爪先は自然と削られ適度に丸くなりますが、カットしたばかりは尖っていたり割れてしまうことがあるので必要に応じてやすりをかけます。
小さな爪のため簡単ではありませんが、怪我に繋がりそうな部分を削るだけでも効果があります。
ハムスターの爪切りは動物病院で安全に行うのがおすすめ
自宅で爪切りをする方に向けて手順を紹介しましたが、ハムスターが暴れたり小さな爪を切るのが難しいという場合には、動物病院でカットしてもらうのがおすすめです。
小動物を取り扱う病院であれば爪を切る環境が整っているため安全に切ることができます。
費用は病院によって異なりますが500円~1000円程で利用です。
万が一爪切りで怪我をさせてしまうと1000円以上の医療費が必要となるうえ、ハムスターを危険に晒すことなるため病院でカットするのが無難と言えるでしょう。
ハムスターの爪が削れる飼育環境を作ろう
伸びた爪をカットすることも大切ですが、そもそも普段の生活で適度に爪が削れるよう飼育環境を整えてあげることも重要です。
例えば、ホイール(回し車)を設置することでハムスターの活動量が増え、自然と爪が削れるようになります。
使用する回し車もプラスチック製から木製ホイールに変えてあげると摩擦が大きくなり、効果が増します。
また、床材を多めに入れたり砂浴びできる場所を作ることで、ハムスターが穴を掘ったり寝床を作るなど手先を使う機会が増えます。
飼育用品をプラスチック製から木製、陶器など表面がざらざらした物に変えるだけでも効果があるので、可能な箇所から変えてみてください。
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ハムスターの爪切りの必要性と方法まとめ
このページではハムスターの爪切りの必要性から安全にカットする方法、ハムスターの爪が適度に削れる飼育方法について解説しました。
ハムスターの爪は生涯に渡って伸び続けるため、過剰に伸びすぎてしまった場合には爪切りが必要となります。
ハムスターの爪に着目しない飼い主も少なくありませんが、爪が伸びすぎると日常生活に支障をきたしたり怪我のリスクが高まるため、適切な長さを維持することが大切です。
自宅で爪切りを行う場合には、ハムスターを落ち着かせ専用のはさみでカットしましょう。
万が一、ハムスターが嫌がったり適切にカットする自信がない場合には小動物を取り扱っている動物病院を受診し、獣医師にカットしてもらうのがおすすめです。
ハムスターの爪が伸びてきているようであれば、適度に爪が削れるよう飼育環境を見直し必要に応じてカットしてあげてください。
是非コメントを残していってください!
参考になりました。
ストレスをかけないように爪を切ったり、爪が削れる環境を作ってあげることが大事なんですね!ありがとうございます
コメントありがとうございます!
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