手軽に飼育を始められるハムスターは、初めてペットを飼う方にもおすすめです。
このページを読んでいる人の中には、今まさに飼育を始めようとしている方もいるのではないでしょうか?
ハムスターを含む多くの小動物には警戒心の強い個体が多いため、飼い始めの段階でストレスや恐怖を与えてしまうと、嚙みつかれたり懐かない、場合によってはすぐに命を落とす原因となってしまします。
大切なハムスターと仲良く生活を送るため、飼い始めの時期に注意すべきポイントについて確認しておきましょう。
ハムスターはストレスに弱いことを知っておこう
日本におけるハムスターの位置づけはペット(愛玩動物)ですが、ヨーロッパからアジアにかけて分布する野生のハムスターは自然界において弱い立場にあります。
ペット化された個体にも危険や天敵から身を守るための習性が残っているため、強いストレスを与えるとを警戒心を持たれてしまいます。
ペットショップからお迎えしたばかりのハムスターは慣れない景色や匂い、飼い主に警戒しているので、誤った知識で接すると『敵』と見なされることがあります。
飼い始めのハムスターには正しい知識で丁寧に接しましょう。
ハムスターを飼い始める日のポイント・注意点
ペットショップからハムスターをお迎えする日は、ハムスターにとって最もストレスの多い日となります。
そのため、飼い主側にも沢山の注意があります。
飼い始める日の注意点①『飼育に必要なグッズを揃えておく』
ハムスターを飼い始める時には予め飼育用品を用意しておきましょう。
ペットショップでハムスターを購入すると、小さめの紙箱にハムスターを入れて渡してくれます。
箱の中には餌や床材が入っていること多いですが、揺れたり足元が滑ったりとハムスターにとっては不安な環境なので長時間閉じ込めておくのは好ましくありません。
事前に飼育用品を購入しておき、すぐにケージに入れられるようセットしておくことが大切です。
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飼い始める日の注意点②『暑い日・寒い日の移動には注意が必要』
夏や冬にハムスターを飼うのであれば、移動中の温度管理にも注意しなければなりません。
ハムスターが快適に生活できる温度は20℃~25℃ほどとされており、これを大きく上下すると熱中症や脱水症状、疑似冬眠(仮死状態)などの命に関わる危険があります。
車で移動する場合にはエアコンを使用して適温を保ち、エンジンを切った車内に放置しないよう注意しましょう。
飼い始める日の注意点③『新しい環境にゆっくり慣れさせる』
飼い始めのハムスターは新しい環境、初めての飼育用品に警戒しているので無理に慣れさせるのは禁物です。
始めはペットショップで貰った紙箱ごとケージに入れておきましょう。
箱を開けておけば少しずつ箱から出て新しい巣を作るようになります。
新しい飼育用品にも時間をかけて慣れるので、飼い始めた日は餌や水の減りが遅くても心配ありません。
「新しいハウスに慣れてくれるか心配」という方は、ペットショップで使用していた餌や匂いの付いた床材を少量貰っておくと新しいおうちへの警戒心が薄れるのでおすすめです。
飼い始める日の注意点④『初日は触らずそっとしておく』
可愛いハムスターをお迎えするとすぐにでも触りたくなりますが、飼い始めから数日の間はそっとしておきます。
警戒して強いストレスを感じているハムスターは飼い主を天敵と見なして噛みついたり、強いストレスで硬直(フリーズ)することがあります。
一度強い恐怖を与えてしまうと今後のハムスターとの関係にも影響します。
飼い始めから数日はケージ静かな場所に置いて、周囲をタオルなどで隠しておきましょう。
ハムスターを飼い始めてから数日間の接し方
ハムスターが少しずつ新しいハウスに慣れ、巣を作ったり餌を食べるようになってきます。
お迎え初日に比べて安心した状態ではありますが、まだ触ったりせず最低限のお世話に留めるべきです。
飼い始めのハムスターのお世話の仕方を確認しておきましょう。
飼い始めから数日間の接し方①『始めは餌入れを使用して手渡ししない』
飼い始めのハムスターに餌を直接手渡しするのは好ましくありません。
ハムスターが飼い主の匂いに慣れていないので、自分の縄張りに知らない匂いが入ってきたことになります。
ストレスを感じたり警戒するため逃げたり噛みつくことがあります。
飼い始めの1週間~2週間は飼い主の匂いに慣れさせるため、始めは餌入れを使用して、少しづつ手で与える回数を増やしていきましょう。
飼い始めから数日間の接し方②『掃除は汚れた所だけ綺麗にする』
お迎え後2~3日のハムスターは新しいハウスに慣れたばかりです。
飼育用品や床材に自分の匂いがついて安心できるようになった段階なので、床材を入れ替えるような掃除は控えましょう。
ケージ内の汚れを掃除する際には、汚れた部分だけ床材を入れ替えたりペット用のお掃除シートで拭くに留めます。
全ての床材を入れ替える掃除は飼育を始めてから1週間以上経過してからが良いでしょう。
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飼い始めから数日間の接し方③『触ったり手に乗せるのは飼い主に慣れてから』
餌やりや掃除を通してハムスターは飼い主の匂いに慣れてきます。
自分から近寄ってきたり、少し触っても逃げないようであればハムスターが警戒心を解いており触っても良い頃です。
ただし、始めから触り過ぎるとストレスになるので短時間から少しづつ触る時間を増やすと良いでしょう。
ハムスターに噛まれるのが怖いという方には厚手の軍手がおすすめです。
ハムスターの飼い始めによくある悩みと解決法
初めてハムスターを飼う方にとって飼い始めの時期は不安でいっぱいです。
餌や病気・怪我、ハムスターと仲良くなれるかなど、飼育を始める方が持つ疑問を解決します。
飼い始めたばかりのハムスターが餌を食べない時には?
お迎えしたばかりのハムスターが餌(ペレット)を食べないのはよくあることです。
食事中は無防備になり天敵に襲われる危険が高まるため、飼育ケージの中が安心できる環境だと分かるまで餌を食べないのです。
飼い主としては「餌を食べていないから死んじゃうかも!」と心配になるでしょうが、数日のうちに食べるようになるのでそれほど心配はありません。
また、ハムスターの口内には餌などを貯め込むための頬袋があり、ペットショップで貯め込んだ餌を食べているケースもあります。
ハムスターに与えてはいけない食べ物とは?
ハムスターを飼育する際には与える食べ物に注意が必要です。
基本的にハムスター用のペレットとおやつを適量与えていれば良いのですが、「もっといろいろな物を食べさせたい」と感じることもあるでしょう。
また、脱走したハムスターが運悪く危険な食べ物を口にすることもあるので、与えてはいけない食べ物を把握して高所に置くなどの対策が大切です。
また、この他にも接種を控えるべき食品として、脂肪・糖・塩分の多い食品、口内を傷つける尖った食品、頬袋に貼り付く食べ物があります。
与える際にはその都度ハムスターにとって良い食品か確認するとよいでしょう。
ホイール(回し車)の音がうるさい
ハムスター飼育で度々起こるのがホイール(回し車)の音によるトラブルです。
夜行性のハムスターは夜間に活動し、回し車で走ります。
回転部分がプラスチック製の回し車を使ってしまうと、夜中にキーキーという高い音が鳴ってかなりうるさいです。
騒音トラブルを防ぐためにもホイールはベアリング構造を採用したサイレントホイールを選びましょう。
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ハムスターがトイレを覚えない
ジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターは比較的トイレを覚えやすい品種ではありますが、必ずしもトイレで用を足すとは限りません。
特に飼い始めのハムスターはトイレの使い方を知らないことも多いです。
ハムスターがトイレを覚えない時には、周囲から見えにくいタイプを選び、尿の付いた床材を入れておくと「ここがトイレなのかな?」と使うようになることがあります。
ただし、どうしてもトイレを覚えない時には諦めましょう。
ハムスターは飼い始めから1週間が大切
ここまでで、ハムスターを飼い始める日とお迎え後数日間の接し方について解説しました。
飼い始めの1週間ほどはハムスターが安全な場所か見極める期間でもあります。
可愛いからといって触ったり様子を見すぎると「ここは危険な場所だ」と判断されて巣箱から出て来なくなることがあります。
お迎え後にかまい過ぎてハムスターに嫌われるケースは少なくないので注意しましょう。
また、ハムスターは意外にも自分の気持ちや要求をはっきりと伝える生き物で、泣き声や行動から『今どうして欲しいのか』を察することができます。
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