ハムスターは鳴いたり近寄ったりケージを齧ったりと、様々な方法で意思を伝えてくる可愛らしい生き物です。
長期間飼育していると、ハムスターが何を求めているのか分かることもあります。
では、ハムスターがお腹が空いている時にはどういった行動を見せるのでしょうか?
このページでは、ハムスターが空腹の時に見せるサインや適切な餌の量について解説しています。
飼育経験の少ない初心者にも分かりやすい内容になっているので、これからハムスターを飼う方も参考になさってください。
ハムスターは行動で要求をアピールしてくる
ハムスターは特定の行動で自分の意思を示すことがあります。
分かりやすい意思表示の例としては、威嚇の時にキーと鳴く、驚いてひっくり返る、暑いときには体を伸ばして寝る、安心した場所で欠伸や毛づくろいをするなどといった行動が見られます。
こういったハムスターが見せるサインを読み取ることで、今何を欲しているのか、ストレスを感じていないかを確認できるのです。
もちろん、個体ごとにアピールの頻度や仕方に違いはあるのですが、多くのハムスターに共通する行動があるので知っておくと良いでしょう。
次に空腹のハムスターによく見られるサインについて解説します。
空腹のハムスターによく見られるサイン4選
お腹の空いたハムスターによく見られる4つの行動について解説します。
あくまで空腹時に見られやすい行動であり、中には健康や飼育環境に問題があるケースも含まれます。
改善方法やお勧めの飼育用品についても紹介しているので参考になさってください。
空腹のサイン①『与えた餌をすぐに食べる』
ハムスターが与えた餌をすぐに食べる(頬袋に入れる)ようであれば、餌が足りていないサインかもしれません。
餌をあげる前に、おうちや飼育ケージの角に前日までに与えた餌が残っていないか確認してください。餌が1つもないようであれば、量が足りていない証拠です。
「少しでも多くの食料を確保したい」という習性が働き、急いで食べ物を隠している可能性があります。
空腹のサイン②『日中もホイールで走っている』
日中の明るい時間帯にホイールで走っているようであれば、餌を探しているサインかもしれません。
ハムスターには巣穴から出て餌や床材を探し回る習性があります。この習性に従い、何かを欲している時にホイールで走る個体は少なくありません。
本来、巣箱で寝ているはずの時間帯に走っているようであれば、餌や水、床材が十分に入っているか確認しましょう。
空腹のサイン③『飼い主の声や音に寄ってくる』
飼い主の話し声や飼育ケージの近くで鳴った音に反応してハムスターが出てくるようであれば、餌を欲しがるサインの可能性があります。
ハムスターは本来、警戒心が強く非常に臆病な生き物であるため音や光に反応して隠れる習性があります。
しかし、反対に近寄ってくるようであれば、飼い主に懐いており何かしらの要求をアピールしていると考えられます。
空腹のサイン④『脱毛、活動量の低下が見られる』
ハムスターに脱毛や活動量の低下が見られた時には、餌が足りず栄養が不足しているサインかもしれません。
バランスの取れた十分な量のフードを摂取していないと見た目で判断できるほど急激な変化が見られます。
特に毛並みや動きが悪くなる個体が多いので、よく観察すると良いでしょう。
ただし、脱毛や活動量の低下には、怪我や細菌感染が原因となる危険も状態も含まれます。
餌の量を増やしても健康状態が改善しないようであれば、動物病院を受診しましょう。
ハムスターに与えるべき餌の量とは?
ここまででハムスターがお腹が空いた時に見せるサインについて解説しました。
ハムスターの行動に注目して餌の量を調整するのもひとつの方法ではありますが、まずは適量を与えることが大切です。
ハムスターに与える餌(ペレット)の量は、個体の体重の5%〜15%程度です。
商品によって与える量が異なるので、パッケージの裏側を読んでどのくらいの量になるのか測ってみると良いでしょう。また、必要に応じてペレットの他におやつをあげても良いです。
ペレットを不足なく与えると十分な栄養が取れるので、おやつは多量でなくとも問題ありません。
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ハムスターの空腹が続くのは危険
ハムスターを始めとする小型の生き物は、体積に占める表面積の割合が大きく体の熱を逃しやすい作りをしているため、基礎代謝を良くして体温を維持する必要があります。
この代謝を維持するために多くのエネルギーを必要とするので、空腹状態が続いたり十分な栄養が摂れていないと体温が低下してしまいます。
他にも生き物の代謝(免疫力)が下がると、怪我の治りが送れる、体毛が抜ける、病気や感染のリスクが高まるなど様々な危険があります。
健康維持の観点から見ても十分な量のフードを与えるべきなのです。
ハムスターの空腹のサイン、餌の与え方まとめ
このページでは、ハムスターがお腹が空いた時に見せる4つのサインについて解説しました。
・餌が欲しいアピールに気づいたら量を増やす、症状が深刻なら動物病院を受診
餌をすぐに食べたり、飼い主にアピールする行為は空腹のハムスターによく見られます。
自宅のハムスターが同じような行動をとったら餌の量を増やしてみてください。
ただ、アピールの仕方や健康状態の変化には個体差があり、必ずしも空腹が原因とは限りません。
脱毛や活動量の低下といった深刻な変化が見られた場合には、空腹と決めつけず動物病院を受診しましょう。
・ハムスターには適量の餌を与えましょう
餌の容器裏側には体重ごとの目安摂取量が記載されているので、まずはその数値を目安に与えましょう。
基準より少ないと餓死や代謝・免疫力の低下、多すぎると肥満など様々な問題を引き起こす可能性があります。
ハムスターの様子を見ながら餌の量を調整してください。
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