低価格で購入できて飼育しやすいハムスターは、手軽にペット飼育を始めたい方から人気の動物です。
可愛らしい見た目に加え、大きな声で鳴かない、賃貸でも飼いやすいなど様々なメリットのあるハムスターですが、注意深く観察し適切な世話をしないと短命になりやすいといった欠点を持ち合わせた奥深い生き物でもあります。
このページでは、これからハムスター飼育を始める方に向けて、飼育の必需品からお世話の仕方、気をつけるべきポイントについて解説しています。
ハムスター飼育に必要なアイテム
ハムスター飼育を始めるにはまず、必要な飼育用品を買い揃える必要があります。
以下の4つのアイテムについて、商品選びのポイントからメンテナンス方法を解説しています。
- 飼育ケージ
- ペレット、おやつ
- ホイール(回し車)
- 給水ボトル
ハムスター飼育の必需品①『飼育ケージ』
飼育ケージはハムスターが生活するうえで欠かせないアイテムです。
ゴールデンハムスター(キンクマ、長毛ハムスターなど大型の種類)とドワーフハムスター(ジャンガリアンハムスター、ロボロフスキーハムスターなど小型の種類)では必要な広さが異なるので、購入するハムスターが不自由のなく動き回れる広さの物を選びましょう。
飼育ケージには金網タイプの外に、水槽やプラスチックケースがあるので好みに合わせて購入してください。
ハムスター飼育の必需品②『ペレット、おやつ』
ハムスターのフードは、ペレットと呼ばれる固形物です。
商品ごとに材料は異なりますが穀物の粉やフィッシュミール、乳酸菌などが配合されており、ハムスターの健康を保つのに必要な栄養素をバランス良く摂ることができます。
ただし、ペレットには独特の匂いがあり慣れていない個体は警戒して中々食べないことがあります。
ペレットだけでは食いつきが悪いこともあるので、ひまわりの種やチュールなどおやつをあげても良いでしょう。
ハムスター飼育の必需品③『ホイール(回し車)』
活動量の多いハムスターが運動不足に陥らないようホイール(回し車)を設置しましょう。
ホイールには、プラスチックや木製、金属製の製品がありますが、重要なのはハムスターの手足が挟まりにくく静かに回る物を選ぶことです。
更に、音の鳴りにくいベアリングタイプを選ぶと夜間の騒音に悩まされることがないのでお勧めです。
ホイールを設置せず部屋んぽ(散歩)をさせる飼い方もあるので好みの方法で運動させてください。
ハムスター飼育の必需品④『給水ボトル』
ハムスターが水を飲む用の給水ボトルも準備しましょう。
水を入れた器でも代用可能ですが、ハムスターが動いた際に床材が入ったり倒す事があるのでボトルタイプがおすすめです。
また、給水ボトルは水漏れのトラブルが起こりやすいのでダブルボールタイプを選びましょう。
夏場など暖かい時期はボトル内部が汚れたり滑りが発生しやすいため、週に一度はしっかりと水洗いしてください。
この他にも
- おうち
- 床材
- トイレ、トイレ砂
などのハムスターグッズがあります。
必要に応じて買い足してください。
ハムスター飼育で必要なお世話と頻度
次にハムスターを飼う上で必要なお世話について、具体的なやり方と頻度を解説します。
ハムスターは長時間の空腹に弱かったり、清潔でない環境では細菌やウイルスに感染しやすいなどデリケートな部分も多いのでお世話についてよく確認しておきましょう。
- 餌を与える、水の交換
- 健康チェック
- 飼育ケージの掃除
ハムスターのお世話①『餌を与える、水の交換』
お世話の頻度:毎日
ハムスターのフードは毎日適量を補充します。
市販のフードは容器裏側に与える量が記載されているので、表記と餌の減り具合を確認して与える量を決めてください。
フードの他にも種子や穀物などのおやつを与えても良いでしょう。
また、ハムスターの水も毎日取り替えるのが理想的です。
給水ボトルは水が空気に触れにくく、悪くなりにくいのですが、細菌は常に繁殖しているので極力毎日取り替えるようにしましょう。
ハムスターのお世話②『健康チェック』
お世話の頻度:毎日〜数日に1回
ペットの健康を保つために健康チェックは欠かせない習慣です。
確認するポイントは
- 餌、水を十分に摂取しているか
- 夜に運動しているか
- 歯や爪は伸びすぎていないか
- 糞尿の量、色に変わりはないか
- 脱毛なく艶のある毛並みをしているか
など、多数に渡ります。
全ての項目を毎日チェックをするのが理想ではありますが、個人での飼育となると非常に難しいです。
少なくとも数日に一度は見るよう心がけましょう。
ハムスターのお世話③『飼育ケージの掃除』
お世話の頻度:1週間に1〜3回
ハムスターが生活すると、ケージ内に糞尿が溜まり匂いがキツくなってくるので1週間に1〜3回ほど掃除が必要です。
掃除の頻度は、季節や飼育するハムスターの種類によるためケージ内の匂いや汚れ具合を確認して適度に掃除をしましょう。
また、ケージ隅に尿が溜まってるとカビや病気の原因となるので気づき次第、一部だけでも取り替えると匂いを抑えられます。
ハムスター飼育を始める前に知っておきたい注意点
体が小さくデリートなハムスターには人間と生活するうえで様々な危険があるため、飼い主が正しい知識を身に付けて安全に飼育する必要があります。
ここからはハムスター飼育の注意点について、おすすめの飼い方と共に解説します。
ハムスター飼育の注意点①『ハムスターの適温を保つ』
ハムスターが快適に生活できる適温は20℃〜25℃ほどと言われています。
飼育環境が暑すぎると熱中症や脱水症状、反対に寒すぎると疑似冬眠のリスクがあるため、適温から大きく外れる環境は避けましょう。
おすすめの飼い方
エアコンを使用して温度管理を行うと電気代が高額になるので、費用を抑えたい方は夏場はひんやりプレート、冬場はヒーターの使用がおすすめです。
専用のアイテムを設置すれば適温から5℃程度上下してもハムスターの健康を損なわずに済みます。
適温から10℃近く外れる時や対策グッズを使用しない場合にはエアコンを使用しましょう。
ハムスター飼育の注意点②『与えてはいけない食べ物』
動物と人間では食べられる物に違いがあります。
以下でハムスターに与えてはいけない品目とそれぞれの理由を紹介します。
- ネギ類(ネギ、ニラ、玉ねぎ、ニンニクなど)・・・血液中の赤血球を破壊するため
- チョコレート・・・中毒症状
- 生たまご・・・消化不良
- 味の濃い食べ物・・・塩分、糖分の過剰摂取に繋がる
また、この他に与えすぎてはいけない食べ物として種子類(ナッツ、ひまわりの種など)があります。
油分が多く含まれる食べ物も肥満の原因となるため与える量に注意が必要です。
おすすめの飼い方
ハムスター飼育経験の浅い方は、手作りフードを与えるのを控えてハムスター専用のフードとおやつを与えるのが無難です。
市販の製品を適量与えるだけであればアレルギーや肥満のリスクは少なく済みます。
飼育に慣れてから様子を見つつ少しずつ与える品目を増やしてあげましょう。
ハムスターの飼い方まとめ
このページでは、これからハムスターを迎える方に向けて、基本的な飼い方から飼育の注意点を分かりやすく紹介しました。
ハムスターは限られた飼育用品と僅かなお世話で飼うことのできる手軽なペットですが、非常にデリケートなため気をつけるポイントがいくつかあります。
安全で健康的な生活を送らせてあげるためにも日々のお世話を行い、危険の少ない飼育環境を作ってください。
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