ハムスターのお見合いを成功させるためのポイント、注意点を紹介

ハムスターを飼う

ハムスター飼育を本格的に始めると、お見合いに興味を持つ人もいることでしょう。ハムスターを自宅でお見合いさせることで、可愛い赤ちゃんを見ることができます。

ハムスターは、もともと繁殖力の高い生き物であるため、繁殖自体はそれほど難しいものではありません。しかし、お見合いや感触を行う際には様々な注意点があります。ポイントを押さえずにオスとメスを一緒にしてしまうと、ストレスや共食いの原因となります。

このページでは、ハムスターのお見合いを考えている方のために、お見合いを行う際の注意点や正しいお見合いの方法を紹介します。必ず一読してからお見合いを進めてください。

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ハムスターのお見合いとは?

ロボロフスキーハムスターの画像

ハムスターのお見合いとは、ハムスターのオスとメスを引き合わせることで繁殖につなげる行為です。本来であればペットにハムスターを卸しているブリーダーの仕事ですが、飼育環境を整え、正しい知識を付けさえすれば家庭でも行うことができます。

お見合いには、飼い主がオスとメスを購入して引き合わせるパターンや別の飼い主のハムスターと行うパターンがあります。インターネット上には、お見合いを行うためのサイトがあり、オスを飼育している飼い主とメスを飼育している飼い主がお互いの品種に合ったお見合い相手を探せるようになっています。

お見合いをさせることで、ペットショップではお目にかかれない可愛い赤ちゃんを見ることができたり、購入費用を削減しながら家族を増やせるなどのメリットがあります。

お見合いの成功率、出産の確率は?

ハムスターは、警戒心が強く、品種によっては縄張り意識も強い生き物です。そのため短期間でお見合いを成功させるのは難しいです。短い期間でお見合いをさせると喧嘩をしてしまうため、うまくいくことは非常に稀です。

しかし、時間をかけてゆっくり相手に慣らすことで少しずつ警戒心を解くことができます。警戒心の強さ、縄張り意識の強さには個体差こそありますが、多くのハムスターは時間をかけることでお見合いに繋げることができます。

また、本来ハムスターは繁殖力が強く、生涯に何十匹もの子供を産む生き物であるため、お見合いがうまくいけば高確率で交尾や出産をして新しい命が生まれます。1回の出産で産む子供の数は品種により1〜6匹ほどです。

「ハムスターの赤ちゃんが見たい」「寿命が来る前に新しい命を残したい」などの考えで積極的にお見合いを行う飼い主もいますが、お見合いには様々な注意点があります。

次にお見合いの注意点を確認していきましょう。

お見合いの注意点とは

ハムスターのお見合いを行う際には様々な注意点があります。注意するべきことをしっかり押さえずに感触を試みると、どちらかの命が失われることもあります。

ハムスターのお見合いをさせる際には以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 飼育できることを前提に行う
  • 時間をかけて少しずつ行う
  • 対面させたときには目を離さない

飼育できることを前提に行う

ハムスターのお見合いでもっとも注意したいポイントが、飼育できるかどうかです。上でも説明しましたが、ハムスターは1度の出産で1〜6匹ほどの子供を産みます。品種や性格によりますが、多頭飼いのできない子がいれば、それぞれの子供に対して1つずつ飼育環境を用意する必要があります。

例えば、ジャンガリアンハムスターのオスとメスでお見合いを行い、3匹の赤ちゃんが生まれた場合を考えましょう。現在2つのケージで飼育ができているとして、生まれた赤ちゃんが縄張り意識を持つようになる2〜3ヶ月後には追加で3つのケージを用意する必要があります。

ろぼ
ろぼ

もちろん、餌代も倍以上になりますし、病気などのトラブル発生率も高くなります。

キンクマやゴールデンハムスターなど、多頭飼いが非常に難しいハムスターはもちろんですが、ジャンガリアンハムスターにも共食いの可能性があるため1匹ずつ飼育するのが理想です。

赤ちゃんが見たい、ハムスターを増やしたいなどの考えで安易にお見合いをさせる飼い主も多いですが、ハムスターの寿命(2〜3年)が尽きるまでしっかり飼うことができるか検討してください。

時間をかけて少しずつ行う

ハムスターのお見合いを行う際に注意するポイントの2つ目としては、時間をかけて少しずつ行うことです。上でも説明した通り、ハムスターは警戒心が強い生き物で、新しい相手に対してすぐに友好的になる事はありません。興味を持って相手を追いかける子もいれば、威嚇したり飛びかかってくる子もいます。

ハムスター飼育の経験が浅く、初めてお見合いを試みる方の中には、ハムスターどうしよう急に同じケージに入れてしまう人がいます。当然、ハムスター同士は喧嘩をして相手を敵とみなしたり、お互いに大きなストレスや怪我を負うことになってしまいます。

お見合いを行う際には、ケージ越しに近い付けたり、短い時間だけ引き合わせてみるなど少しずつ慣らす工夫を行いましょう。ハムスターがお互いの匂いに慣れてきた頃に対面させる時間を伸ばしていきましょう。

対面させたときには目を離さない

お見合いの3つ目の注意点として、対面させた際にハムスターから目を離さないことが挙げられます。対面したばっかりのハムスターはお互いに警戒心を抱いており、いつ喧嘩になるか分かりません。

大抵の場合は、引き合わせた際に喧嘩をするのですが、仲良くしているように見えたのに急に喧嘩をしだすこともあります。仲良く暮らしているからと安心して一緒のケージで飼育してしまうと、気づいたときには共食いしていたということにもなりかねません。

特に、ブリーダーやペットショップにいた頃に1匹で飼育されていたハムスターは他のハムスターと暮らすことに慣れていません。そのため、警戒心が非常に強く急な喧嘩が起こりやすいのです。

夜間や外出時などハムスターから目を離す必要があるときには、オスとメスを別々のケージに入れて飼うようにしましょう。

ちょこ
ちょこ

このほかにも同じ遺伝子を持つ個体で繁殖をさせないなどの注意があるね。お見合いをさせるなら別のペットショップで買ったハムスター同士が良いかも!

ハムスターのお見合いの方法

ここからは、ハムスターのお見合いの方法を紹介します。しっかり飼うことができる方のみ実践してください。

  • Step1.相手の匂い、姿に慣らす
  • Step2. 対面させる時間を伸ばす
  • step3.メスの発情期に対面させる

Step1.相手の匂い、姿に慣らす

お見合いを行う際には、まずは相手の匂いや姿に慣らすことが大切です。ケージ越しにハムスターを近づけたり、飼い主が見守った上でハムスター同士を対面させることで少しずつお互いの存在を認識させることができます。

ハムスターを対面させる際にはオスの匂いがついたケージにメスを入れるようにしましょう。より警戒心の強いメスのケージにオスを入れてしまうと喧嘩の原因となります。喧嘩が始まったらすぐに引き離すことを何日もかけて繰り返せば、お互いの警戒心が少しずつ弱まっていきます。

直接対面させるのが不安な方は、オスとメスの飼育用品を交換したり床材の一部を入れ替えることでお互いの匂いに慣れさせることができます。

Step2.対面させる時間を伸ばす

ハムスター同士がお互いの姿や匂いに慣れたら対面する時間を伸ばしていきましょう。この時も喧嘩をしたら引き離すというやり方で問題ありません。お互いに警戒心を解くことで、自然と喧嘩までの時間が伸びるようになります。

対面させただけで喧嘩を始めたハムスターが1時間ほど喧嘩をしなくなれば、お互いに相手を敵とみなしていないことが分かります。警戒心が解けるまで慣らし、一緒にいる時間を増やしてあげてください。

ただし、お見合い中のハムスターは急に喧嘩をしだす可能性があるため、飼い主が見守ることができないときには引き離すようにしましょう。

step3.メスの発情期に対面させる

ハムスターのオスとメスがお互いの存在になれたらお見合いはほぼ成功です。後はメスの発情したタイミングを見てオスと引き合わせるだけです。

ハムスターのメスの発情周期は、おおよそ4日に1度です。日中を明るい部屋で過ごすと発情しやすくなるため、お見合いをさせるハムスターは明るい場所で飼育しましょう。(ハムスターは日光に弱いため、太陽の光ではなく照明を使用してください)

メスが発情していると、それを匂いで察知したオスが発情してメスに乗るようになります。ハムスター同士を引き合わせた際にオスがいつも以上にメスを追いかけていたりメスがオスを拒まなかった時には発情している可能性が非常に高くなります。

特に問題がなければ、ここでオスとメスが交尾をしてお見合いが終了します。

お見合いが終わったら

お見合い終了後のハムスターにも飼育法や注意点があり、何も知らずに飼育してしまうと生まれてきた子供が犠牲になることがあります。ここからは、お見合いを終えたハムスターの飼い方とメスの飼育方法を紹介します。

  • オスとメスを離して飼う
  • メスには十分な栄養を与える
  • 床材は多く、掃除は少なく

オスとメスを離して飼う

ハムスターのお見合いが終わったらまずは、オスとメスを引き離しましょう。

お見合い後のハムスターを一緒のケージで飼育できるケースもあります。しかし、メスは出産が近づくにつれて警戒心が強くなり、オスを追いかけたり威嚇することが増えてきます。また、個体によってはお互いの存在にストレスを感じたり警戒心を抱くことで生まれてきた子供を食べてしまうことがあります。

オスが子育てに積極的であったりメスに受け入れられるケースもありますが、全てのオスがそうなるわけではありません。

ハムスターのメスは子育てがうまいため、オスがいなくても困ることはありません。念のために離して飼うのがおすすめです。

メスには十分な栄養を与える

お見合い後には、メスの健康管理や飼育の仕方にも注意が必要になります。

妊娠、出産を行う期間中、メスは通常より多くの栄養分を必要とします。特に動物性たんぱく質が不足しがちなため、しっかり補ってあげないと子供を食べてしまう可能性があります。

この期間に特別な餌を与える必要はありませんが、ペレットをいつもより多めに与えるようにしてください。サイトによっては、ささみを与えたりゆで卵を与えるなどの情報が記載されていることもありますが、ハムスターの繁殖を行っているブリーダーによると「特別な餌は必要なくペレットを多めに与えれば良い」とのことです。

ハムスターの体に合わない食べ物を与えてしまうことがないため、妊娠期間の餌に迷った方はペレットを多めに与えてください。

もち
もち

この辺りは飼い主の判断によるね!

床材は多く、掃除は少なく

ハムスターの妊娠が確認できたら床材を多く入れてください。メスは出産に向けた巣作りを始めるため、多くの床材を必要とします。

また、この期間のメスは警戒心が非常に強くなっているため、頻繁に掃除を行ったり触ろうとすると、ケージ内を危険な場所と認識してしまい生まれた子供を食べてしまうことがあります。ハムスターが妊娠したら極力掃除や世話は少なくし、餌や水の交換以外は控えるようにしましょう。

生まれてきた子供に触って匂いをつけてしまうことで、メスが警戒して共食いをしてしまうこともあるので注意が必要です。

共食いを防ぐためにも、床材を多めに入れておいて汚れた部分をそっと捨てる掃除方法がおすすめです。

計画性のあるお見合いを

このページではハムスターのお見合いについて基本的な情報から注意点、詳しい方法を紹介してきました。ハムスターは繁殖力の高い生き物であるためお見合いさえうまくいけば、高確率で赤ちゃんを見ることができます。

しかし、警戒心の強さゆえにお見合いには時間をかける必要があり、お見合い終了後にも妊娠しているメスには世話をし過ぎないなどの注意が必要です。また、1度に複数匹の子供を産むためしっかり飼育できる環境整えておかないとペット、飼い主ともに苦労することになります。

お見合いを行う際には、生まれたハムスター1匹1匹を個別で飼育できる環境が準備できるか検討してください。ハムスターと飼い主のお互いが不幸にならないよう計画性のあるお見合いを行ってください。

もち
もち

出産はメスの体に大きなダメージを与えます。

無計画なお見合いは避け、生まれた子ものびのびと暮らせるようサポートしてあげてください。

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