ふわふわの毛並みが可愛らしいハムスターですが、飼育の仕方によっては毛が抜けてはげてしまうことがあります。
特に背中や腹部は脱毛しやすく、見たことのある方も多いでしょう。
では、ハムスターがはげるのにはどんな原因があるのでしょうか?
このページでは、ハムスターの体毛について基本的な情報からはげる理由や脱毛の危険、自宅でできる対策について解説しています。
ハムスターの毛は健康に欠かせないもの
そもそも、ハムスターの体毛の役割について理解しているでしょうか。
ハムスターの毛にはデリケートな皮膚を直射日光から守ったり、外部の衝撃から体を保護する役割があります。
また、ふわふわとした多量の毛には体温が逃げるのを防ぐ機能があり、体温調節が苦手なハムスターにとって欠かせない役割を担っています。
この体毛が抜けてしまうことで、はげた部分に怪我をしたり、皮膚病に罹りやすくなる、体温調整ができなくなるなど、ハムスターの健康を損なう可能性が高まります。
ハムスターがはげる原因とは
次にハムスターがはげる理由について、よくある5つのパターンを紹介します。
飼育しているハムスターに脱毛が見られたら、以下のいずれかの原因に該当していないかチェックしてみてください。
ハムスターがはげる原因①『ハウスの入り口に背中がこすれる』
ハムスターの背中側がはげている場合、ケージ内に設置しているハウスが原因かもしれません。
ハウス入り口が狭いとハムスターが出入りする際に、背中がこすれてはげてしまうことがあります。
こちらは特に珍しい現象ではなく、自然と毛が生えてくるので心配する必要もありません。
ただし、飼育環境を改善しない限り脱毛が続いたり繰り返されるので早めに出入り口の広いハウスを購入するのがお勧めです。
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ハムスターがはげる原因②『強いストレスを感じている』
ハムスターがはげる原因として最も多いのがストレスです。
短期間に強いストレスを感じることで毛が抜け落ちたり、自分で抜いてはげることがあります。
ストレス起因の脱毛は、とりわけ臆病な個体によく見られます。
強いストレス状態が続くと、脱毛以外にも免疫力が低下したり、攻撃的な性格になるなど様々なデメリットがあります。
早急に飼育環境やハムスターへの接し方が適切か確認し、何に対してストレスを感じているのか原因を探りましょう。
ハムスターがはげる原因③『老化のため』
ハムスターが歳をとることで、部分的にはげたり全体的に毛が薄くなることがあります。
これは新しい毛を作る機能が低下し、生える毛量よりも抜ける量が多くなるためです。
ただし、1歳半〜2歳を迎えるハムスターには老化の現象が見られますので、体毛が薄くなるのは仕方ありません。
老化が原因ではげてしまった場合、怪我や病気のリスクが高いので飼育環境を整えると良いでしょう。
ハムスターがはげる原因④『細菌やウィルス、ニキビダニに感染している』
細菌やウイルス、カビ、ニキビダニに感染することで体毛の一部が抜け落ちるケースがあります。
ハムスターが細菌やウイルスに感染すると、初期症状として活動量が減ったり餌を食べない、下痢やくしゃみをするといった変化が見られます。
症状が進行すると急激に痩せてふらふらとした歩き方をするようになり、最悪の場合では命を落とすことがあります。
また、カビやニキビダニと呼ばれるダニにより皮膚に痒みを感じて背中からお尻にかけて毛が抜けることがあります。
一度でも細菌やウイルス、ダニに感染してしまうと回復までに時間がかかるため日頃から清潔な飼育環境を保つことが大切です。
ハムスターがはげる原因⑤『アレルギーを持っている』
ハムスターがはげる原因として、餌や床材のアレルギーがあります。
アレルギーを発症すると皮膚に発心ができてハムスターは痒みを感じます。
そして、何度も体を掻くうちに体毛が抜け落ちてはげてしまうのです。
アレルゲンは個体により異なりますが、特に多いのが針葉樹の床材と餌によるものです。
ウッドチップのアレルギーは床材をペーパーチップに変えるだけで改善を見込めますが、食べ物は特定が難しいので心配な方はペレットのみを与えるようにしましょう。
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ハムスターの脱毛を防ぐ方法
ハムスターがはげる原因にはストレスや感染症の他、飼育用品と擦れるといった環境的要因もありました。
では次にハムスターの脱毛を防ぐ飼育方法につい紹介します。
ハムスターのはげを防ぐ方法①『飼育環境は適切な温度・湿度を保つ』
ハムスター飼育において温度・湿度の管理は非常に重要で、適切な環境で飼育しないとストレスを与えることになります。
飼育に適した温度は20℃〜25℃程度、湿度は40%〜60%程度とされます。
多少の上下は問題ありませんが、適温から大きく外れていると体調を崩したりストレスではげることがあります。
また、湿度が高すぎる場合にもカビや細菌が繁殖するリスクがあるため注意してください。
ハムスターのはげを防ぐ方法②『こまめな掃除で衛生を保つ』
細菌やウイルス、カビの発生した環境ではハムスターの皮膚トラブルが起こりやすいので、こまめな掃除が大切になります。
特に尿や水で濡れた箇所は菌が繁殖しやすいのでこまめに掃除してください。
また、夏場は週1〜2回、冬場は2週間1回ほどの頻度で全部の床材入れ替える掃除をすると、衛生的な環境を保てます。
定期的な掃除と新鮮な餌・水でハムスターの健康を守りましょう。
ハムスターのはげを防ぐ方法③『ストレスの少ない飼育環境を作る』
ハムスターのはげを防ぐにはストレスの少ない環境を作ることが大切です。
ストレスを防ぐ方法としては以下のようなものがあります。
- 適切な温度、湿度、明るさで飼育する
- 餌と水は適切な量を与える
- ハウスなど隠れる場所を作る
- 床材は多めに入れる
- 他のペットの臭いが付いた手で触らない
- ハムスターに触り過ぎない
以上はハムスターが快適に生活するために押さえておきたいポイントです。
ストレスの原因や感じ方は性格よる部分が大きいので、飼育しているハムスターに合わせて環境を整えてください。
ハムスターが部分的にはげてしまったら
ハムスターには換毛期があるため、抜け毛が増えたり全体的に薄くなったとしても、それほど心配する必要はありません。
しかし、部分的な脱毛にはストレスや病気の可能性が考えられるので正しい処置をする必要があります。
例えば、ストレスや擦れによりはげている場合、原因を見つけるのはそう難しくありません。
ハムスターの生活をよく観察して、なぜ毛が抜けているのか、何に対してストレスを感じているのか原因を特定してみてください。
一方、病気など原因がはっきりしない時には動物病院を受診して適切な処置を行うのがおすすめです。
ウイルスや細菌由来の脱毛は、処方箋なしで完治するのは難しいので早めに専門家に見てもらう事が大切です。
ハムスターがはげる原因と対策まとめ
このページではハムスターがはげる原因や対策、万が一抜け毛があった時の正しい対処法を紹介しました。
ハムスターの体毛には怪我や皮膚病、外気の気温差から体を守る役割があります。
健康を維持するにあたって重要な体毛ですが、ストレスや病気、アレルギー、ハウスとの擦れなど様々な要因で抜けてしまします。
自宅でできる対処法としては、アレルゲンやストレス原因の改善、衛生的な環境を保つなどがあります。
一方、細菌やウイルス、カビ起因の病気は自宅での治療が難しいので、異変に気づいたらすぐにでも動物病院を受診しましょう。
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