活発でちょこちょこ動く姿が可愛らしいハムスターはペットとして人気があります。
しかし、その活発さゆえにケージを齧ってしまい、齧る音がうるさい、穴を開けて脱走されそうなど、飼い主を困らせる子も少なくありません。
うるさいハムスターに息を吹きかける飼い主もいることでしょう。
では、ハムスターが飼育ケージを齧っている時に息を吹きかけても良いのでしょうか?
このページでは「飼育ケージを嚙むハムスターに息を吹きかけても良いのか?」をテーマに、ハムスターが飼育ケージを齧る理由や対策、しつけをする際の注意点について飼育初心者にも分かりやすく解説してます。
ケージを齧るハムスターに息を吹きかけてはいけない
結論から言うと、ハムスターが飼育ケージを齧るからといって息を吹きかけてはいけません。
息を吹きかけるとハムスターが驚いて強いストレスを感じる可能性があるためです。
ハムスターは非常に憶病で警戒心の強い生き物のため、急な動きや強い風を受けると身の危険を感じて普段とは異なる行動を取るようになります。
ストレスを感じたハムスターの行動、変化としては以下のようなものがあります。
- 脱毛
- 食欲不振
- 活動量の低下
- ハウスから出て来なくなる
- 身を守るため攻撃的になる
など、ハムスターと飼い主の双方の取ってメリットのない結果に繋がりかねません。
ケージを噛む音がうるさくても驚かせることは避け、適切に対応できるようになりましょう。
ハムスターがケージを齧る5つの理由とは?
ハムスターがケージを齧る理由は様々ですが、よくある例としては以下の5つになります。
中には健康に問題があるケースも含まれますので、飼育しているハムスターをよく観察して問題ないか確認してみてください。
ハムスターがケージを齧る理由①『運動量が不足している』
ハムスターがケージを齧る理由として多いのが運動不足によるものです。
体長10センチ程と小さな体のハムスターですが、その活動量は非常に多く一晩で数キロメートルを移動することもあります。
そのため、ケージ内に十分な広さがなかったりホイールを設置していないと、ハムスターが運動不足に陥りケージを噛むことがあるのです。
飼育するハムスターの体のサイズに合わせて十分な広さのケージを用意してあげましょう。
ハムスターがケージを齧る理由②『飼育環境にストレスを感じている』
ハムスターが飼育環境に不満やストレスを感じていると、ストレス発散のためにケージを噛むことがあります。
ストレスを感じる原因は様々で、個体によっても異なりますがよくある例としては以下の通りです。
- 飼い主に警戒している
- 十分な広さ、運動できるアイテムがない
- ケージ内が汚れている
- 他のペットの臭いがする
- 適切な温度、湿度が保たれていない
飼育しているハムスターが何に対してストレスを感じているのか、普段の行動に着目することが大切です。
ハムスターがケージを齧る理由③『歯が伸びすぎている』
ハムスターの歯が伸びすぎていると、適切な長さを保つためにケージ内の硬い部分を齧ることがあります。
犬や猫などのペットとは異なりハムスターは生涯に渡って歯が伸び続けます。
自然界であれば木や硬い食べ物を齧ることで適度に歯が削れ適切な長さを保つことができますが、人間の飼育下では柔らかいフードを与えていたり床材が準備されていたりと歯を使う機会が少ないのです。
伸びすぎた歯は上顎に突き刺さる危険があるので定期的に動物病院でカットしてもらいましょう。
ハムスターがケージを齧る理由④『飼い主に要求がある』
餌が欲しい、ケージの外に出たいなど、ハムスターが要求を伝えるためにケージを噛むことがあります。
ハムスターがケージを噛む音はガジガジとかなりの音が鳴りますが、うるさいからと要求に応えてしまうとハムスターが「齧れば餌が貰える」と学習し以前より頻繁に噛むようになります。
ケージを噛んでいる時に息を吹きかけるのは良くありませんが、すぐにおやつを与えたり甘やかすのも避けましょう。
ハムスターがケージを齧る理由⑤『縄張りを主張するため』
ハムスターには縄張り意識があり、自分のテリトリーを守るためにケージを齧ることがあります。
例えば、脱走や部屋んぽをさせた際にケージ周辺を縄張りと見なすと、その範囲に天敵が侵入していないかパトロールしたがるようになります。
また、ケージ内に気に入らない匂いがあると身を守るために攻撃的な性格になるケースもあります。
ハムスターを散歩させる飼い主は多いですが、一度でも縄張りを作ってしまうと頻繁に外に出たがるようになるので、ハムスター用のサークルなどを利用して無理のない範囲で散歩させましょう。
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ハムスターがケージを齧るのをやめさせるには?
ここまででハムスターがケージを齧む理由について解説しました。
ケージを嚙む音がうるさかったり、辞めさせたい気持ちはあるかと思いますが、息を吹きかけて驚かせるのは良くありません。
安全にやめさせるためにも以下の対策を実践してみてください。
ケージを齧るのをやめさせるには①『運動できるスペースを作る』
ハムスターがケージを齧るのを辞めさせるには、運動できるスペースを作るのが効果的です。
例えば、ハムスターのサイズに合った大きさのケージを選んだり、ホイールやトンネルを設置するだけでも活動量を増やせます。
ハムスターにはキンクマハムスターや長毛(短毛)ハムスターを含む大型のゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターを含む小型のドワーフハムスターがいるので、それぞれの体のサイズに合わせて飼育用品を選びましょう。
部屋を綺麗に掃除したうえで散歩させるのも良いでしょう。
走った距離が記録されるホイールもあるので気になる方は試してみてください。
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ケージを齧るのをやめさせるには②『ストレスの少ない飼育環境を作る』
ハムスターがストレスによりケージを噛んでいるようであれば、飼育環境を見直して快適な空間を作りましょう。
快適な飼育環境を保つために意識するポイントは以下の5つです。
- 適温(20℃〜25℃)を保つ
- ケージは静かで程よく暗い場所に置く
- ケージは清潔を保つ
- 音や光、風で驚かせない
- 十分な量の床材、ハウスを入れる
ハムスターは警戒心が強く臆病な生き物なのでリラックスして生活できる環境を目指しましょう。
また、定期的な掃除で細菌やウイルスの繁殖を防ぐことが大切です。
ケージを齧るのをやめさせるには③『齧り木を設置する』
ハムスターがケージを齧るのを辞めさせる方法として齧り木の設置がおすすめです。
ハムスターは伸び続ける歯を適切な長さに保つため、適度に硬い物を齧る習性があります。
しかし、ケージ内のプラスチックや金網部品を齧ってしまうと、粉末が体内に入ったり、歯の伸びに異常が生じることがあります。
適切に歯を削りストレスを解消させるためにも齧り木を与えましょう。
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ハムスターがケージを齧る理由と対策まとめ
このページでは「ケージを齧るハムスターに息を吹きかけても良いのか」という疑問を深堀りし、行動の理由と対策について解説しました。
ハムスターがケージを齧る理由としては、ストレスや歯の伸びすぎ、運動不足などがあり、原因を良く見極めて適切に対応してあげる必要があります。
ケージを齧る音がうるさいこともありますが、決して息を吹きかけてはいけません。
突然強い風を受けるとストレスに繋がってしまいます。
無理にやめさせようとするのではなく、ケージ内にホイールや齧り木を設置したり適度に運動させる、快適な飼育環境を保つなど試して改善を目指しましょう。
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