水槽や衣装ケースなど、上面の開いた飼育ケージを使用しているとハムスターが脱走してしまう事があります。
脱走したハムスターを踏んでしまったり高所から落ちて怪我をする事例は少なくありません。
大切なペットの命を守るためにこのページでは、脱走対策の方法とおすすめの飼育ケージ、万が一脱走してしまった時の対処法について解説しています。
ハムスターが脱走する理由とは?
ハムスターが脱走するのには様々な理由があります。
飼育環境に問題のある場合もあるので、考え得る以下の3つの脱走理由について把握しておきましょう。
- 飼育環境に危険・ストレスを感じているため
- 縄張りの確保・パトロールのため
- ケージ外への好奇心
飼育環境に危険・ストレスを感じているため
ハムスターは生態系で弱い立場に位置するため、警戒心が強く開けた場所ではストレスを感じやすい性質があります。
飼育環境に危険やストレスを感じるとより安全な場所を求めて、ケージの外に出ようとすることがあります。
ケージ内で落ち着きがない、いつも違った位置で過ごしているなど、リラックスした姿が見られないようであればハムスターが安心できる環境を作ってあげましょう。
床材の量を増やしてハムスターがすっぽり入れるサイズのおうちを用意して隠れ家を作るのがおすすめです。
\登りにくいから脱走防止におすすめ/
縄張りの確保・パトロールのため
脱走する理由の2つ目に縄張りの確保とパトロールがあります。
ハムスター(特に雄の個体)には自身の縄張りを作り、主張する本能があります。
飼育ケージから出たことのない個体であれば、ケージ外に縄張りを主張することはあまり多くないのですが、過去に部屋を散歩させたり脱走した経験があるとその間に縄張りを作っている可能性があります。
縄張りを持っているようであれば一定時間部屋んぽをさせるのも効果的です。
ケージ外への好奇心
ストレスや縄張り意識がないハムスターでもケージ外に出たがることがあります。
好奇心の強い個体は外への好奇心、飼育ケージに登る活発性から脱走してしまう事があります。
対策としては開口部の少ない飼育ケージを使用して登りにくい飼育用品を使用することが大切です。
ハムスターが脱走しやすいケージと脱走経路
ここまででハムスターが脱走する理由と対策について解説しました。
次にハムスターが脱走しやすいケージと脱走経路を紹介します。
- 上部の空いた水槽・衣装ケースから逃げる
- 飼育ケージのプラスチック部分に穴を開ける
- 金網の歪み、広い部分から脱走する
上部の空いた水槽・衣装ケースから逃げる
水槽や衣装ケースなど上部が空いた箱状の入れ物を使用すると、飼育用品を登って脱走することがあります。
丸々としたフォルムのハムスターですが、飛んだり物に登る力に優れているため、多少高い壁でも手がかかれば逃げてしまいます。
脱走を防ぐためには開閉式のケースや金網タイプのケージがおすすめです。
飼育ケージのプラスチック部分に穴を開ける
脱走経路のないケースでもプラスチック部に穴を開けて逃げ出してしまう事があります。
内側に凹凸のあるプラスチックケージはハムスターにとって齧りやすい構造となってしまうので、角が曲線形のものを選んだり齧り防止のためにガラス素材のケージを使いましょう。
一度齧ることを覚えるとあらゆるプラスチック部分を齧る個体もいるので始めから齧りにくいケースで飼うのがおすすめです。
また、プラスチック部分に齧り跡や穴が空いていないかもチェックしましょう。
金網の歪み、広い部分から脱走する
金網タイプの飼育ケージは開口部も少なく脱走しにくい構造をしていますが、金網の幅が広かったり歪みがあると隙間から脱走することがあります。
脱走対策としては、ハムスター専用のケージを選び歪みがないか確認することが大切です。
脱走したハムスターを安全に見つける方法3選
ハムスターの脱走を防ぐためには、脱走経路となる隙間を無くして飼育ケージのプラスチック部分に穴がないか確認する事が大切です。
しかし、すべての脱走を防ぐことは難しいです。
脱走してしまった時に備えて安全な捕まえ方を知っておきましょう。
- 部屋の窓、ドアを閉めて野外への経路をなくす
- ビニル袋を使った捕獲方法
- 物陰、部屋の隅を探す
- 見つからない場合には餌と水を置いておく
部屋の窓、ドアを閉めて野外への経路をなくす
ハムスターの脱走を見つけたらまずは部屋の窓やドアを閉めて外に逃げるのを防ぎます。
万が一、外に逃げてしまうと見つけるのは非常に困難になります。
ハムスターは暗く閉鎖的な場所に隠れる習性があるので脱走から長時間が経っていなければ近くの物陰にいる可能性が高いです。
まずはドアを閉めて飼育部屋から探しましょう。
物陰、部屋の隅を探す
ハムスターは安全な場所を好む性質があるので、家具や家電の隙間といった狭い箇所から探しましょう。
家具を移動させる時には、裏側にいるハムスターを潰してしまう危険があるので、ライトで照らして確認しながらゆっくりと移動させます。
寒い時期だと冷蔵庫の下など暖かい場所に隠れている事が多いです。
ビニル袋を使った捕獲方法
ハムスターがどの部屋にいるのか分からない時、隠れた場所から出てこない時には、広げたビニル袋の中に餌を置く捕まえ方がおすすめです。
部屋を暗くしておくと夜行性のハムスターが活動を始めます。
餌の匂いに釣られてビニル袋を踏んだ時にカサカサと音が鳴るので捕まえましょう。
捕獲できなかったとしても、餌や水の減りを見てどの部屋に隠れているのか特定できます。
見つからない場合には餌と水を置いておく
ハムスターがどうしても見つからない時には、すべての扉を閉めて各部屋に餌と水を置いておきましょう。
頬袋に貯めた餌を食べて過ごしている事もあるので、脱走からすぐに姿を現すとは限りません。
数日後に出てくる可能性もあるので、いつ出てきても良い様に準備しておきます。
ハムスターの脱走にはペットカメラの使用がおすすめ
脱走したハムスターを見つけるのに役立つのがペットカメラです。
スマホと連動させると、いつでもどこでもペットの様子を観察できる優れものなのですが、ペットの動きを感知・記録させることで脱走したハムスターを見つけるのにも使えます。
具体的な方法としては、夜間撮影モード(ナイトビジョンモード)と動体検知機能を搭載したペットカメラを部屋に置いて照明を落とします。
ハムスターが活動を始め、物陰から出てくると動きを感知したカメラが撮影を行い、スマートフォンに画像や通知が残ります。
その情報を基に隠れている部屋を特定したり、脱走した時間帯を確認することができます。
\普段からハムスターの様子を見れるのでおすすめ/
ハムスターの脱走についてまとめ
このページでは、ハムスターが脱走する理由から逃げる経路、万が一脱走してしまった場合の対処法について解説しました。
・ハムスターは脱走が得意
のんびりしたイメージのハムスターですが、飼育経路があれば簡単に脱走できてしまいます。
飼育用品に登ったりプラスチック部分を齧って狭い隙間を通り抜けたりと、脱走の方法は様々です。
対策として開口部の少ないガラス製の飼育ケージがおすすめです。
・脱走したハムスターの捕まえ方
ハムスターは物陰に隠れる修正があるので、外への逃げ道を無くした後に家具の裏側、隙間を探しましょう。
どうしても見つからない場合には、餌と水を置いて空腹のハムスターが出てくるのを待ちましょう。
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