ハムスターが餌やおやつを食べる姿は可愛らしく、様々な物を与えてみたくなるものです。飼育に積極的な人の中には、身近なものを与えられないか気になって仕方のない方もいることでしょう。
では、手元にぶどうがあった場合、それはハムスターに与えて良いのでしょうか?与える際の注意点を把握していないと健康を害するかもしれません。
このページでは、ハムスターにぶどうを与えて良いのか、ぶどうがハムスターの体に与える影響と与え方、与える際の注意点をご紹介します。飼育の参考になさってください。
ハムスターにぶどうを与えて良い?
まずは、ぶどうをハムスターに与えて良いのか確認しておきましょう。
ペットショップでぶどうのおやつを見かけることが少ないため、与えてはいけない食べ物と思っている人も多いようですが、ぶどうを与えること自体に問題はありません。
ぶどうは、その甘みからハムスターに人気のおやつです。ぶどうに含まれる栄養素は、実や種、皮ごとに異なるため与える部分と量を間違えなければハムスターの健康を害することはありません。
ただし、ペレットや他の野菜で栄養を補えるため必ずしも与える必要はありません。不安がある方は与えないようにすると良いでしょう。
ぶどうに含まれる栄養素
ぶどうには、主に以下の栄養素が含まれます。
- ブドウ糖
- ビタミン
- ミネラル
- ポリフェノール
この他にも、有機酸やペクチン、レスベラトロールが含まれています。ブトウ糖が多く含まれているためハムスターの食いつきが良くなります。
ぶどうに含まれるミネラルは、歯や骨格の形成に繋がり体の発育や新陳代謝に必要な栄養素です。また、ポリフェノールは動脈硬化など生活習慣病の予防に繋がります。
健康維持に役立つ栄養が豊富に含まれていることが分かります。
ぶどうがハムスターに与える影響
ぶどうがハムスターの体に与える影響を確認しておきましょう。
乾燥させていないぶどうには多くの水分が含まれるため、与えすぎることで下痢を起こす可能性があります。ハムスターは本来、乾燥した地域の生き物で乾燥には強いのですが、水分には弱いため僅かな量でも下痢を起こします。
また、豊富なぶどう糖は肥満の原因となります。与えすぎていないつもりでもハムスターが肥満になってしまうことがあります。
ぶどうの種や皮にはタンニンなど、ハムスターの健康を害する成分が含まれます。タンニンには抗がん性、抗酸化性、抗菌性などの作用がありますが、持消化器官が傷付けられることがあるので実だけを与えるようにしましょう。
ぶどうの与え方
ハムスターにぶどうを与える方法と与える際の注意点をご紹介します。
ハムスターにぶどうを与える際には、実だけを与えるようにします。種や皮は取り除き、茎なども全て取り払った状態で与えてください。乾燥させていないぶどうを与える際には丸ごと1個を与えずに、小さくカットしたものを与えるようにしましょう。
一方、レーズンや乾燥させたぶどうを与える際には、1匹あたり1~3gを目安に少量を与えてください。ロボロフスキーハムスターなど特に小さいハムスターに与える際には1g以下でも良いかもしれません。
どういったタイプのぶどうでも糖分が多いため与えすぎには注意が必要です。
ハムスターとぶどうのまとめ
このページで紹介したハムスターとぶどうの関係は以下の通りです。
ぶどう | |
・ぶどうの主な栄養素 | ブドウ糖 ビタミン ミネラル ポリフェノール |
・ぶどう与えて良い食べ物か? | 与えて良い |
・ぶどうは与えるべき食べ物か? | 与える必要はない |
・ぶどうの与えるべき量 | 1日あたり3~5g前後(ハムスターによる) |
・ぶどうを与える際の注意点 | 与えすぎない 茎を与えない 皮を与えない 種子を与えない |
・ぶどうの与え方よる悪影響 | 中毒症状 肥満 下痢 |
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